第23回-お盆の帰宅

2018年8月26日

こんにちは、稲垣尚美です。まだまだ暑いです。冷たいものばかり食べていて体調くずしそうです。

お盆、終わりましたね。入所者のうち帰宅者は、80人中、6人のみ。そのうち3人は、日帰りで数時間のみです。「なんでみんな帰らないんですか?」と今年、他の施設から転職してきた男子職員。「前の施設では、入所者は帰ったんですか?」と聞くと「帰りましたよ。半分くらい。」「え~、半分も。どうしてそんなに帰ってくれるの?」「そりゃあ、盆だし当たり前じゃないですか?そんな時にパートさんなども休みをとってもらってましたよ」「ここは盆だからといって帰ってくれないよ。却ってショートステイの人数が増えて、いつもより人数多くなるの。」

今月の会議の議題の一つとして「どうしたら家族が、面会に来てもらえるか」というのが、あがっていた。面会に来てもらう方法を強制ではない方法で考えようということらしい。方法として行事のある時に案内を出す三ヶ月に一度出している状況報告書に写真を同封する(写真を入れれば、本人に会いたいと思うようになるではないか)喫茶の日などに来て、一緒に好きな飲み物を楽しんでもらう食事を一緒に食べてもらう等々・・・・

なんでこんなこと考えなければいけないのかなと不思議である。ほとんどの人が、子どもさんがある。自分の肉親であるから、面会にくることは義務ではないかと思うのだが・・・・施設の雰囲気に他者を拒むものがあるのだろうか。

施設が開所した時は、ほとんどの人が帰宅した。年月が経つにしたがって、帰る人数が減っていく。何かで1週間、老人が家にいないと物理的にも精神的にもその家族の中での居場所が無くなるという。

入所者は、家族の顔を見ることを何よりも楽しみにしてるどうしたら、面会に来てもらえるのでしょう。やはり強制という方法をとらなければ来てもらえないのでしょうか。

2002.08.23