先日、マレーシアの通産大臣による「マレーシアでのビジネス機会」というセミナーに行って来ました。場所は帝国テル、梅雨明けしたとたんにやって来た猛暑の中、何と630人がつめかけ、その人数にまずは圧倒されました。この数は昨年10月同じホテルで開催された香港貿易発展局ピーター・ウー理事長による「対中ビジネスのパートナーとしての香港」というセミナーの来場者数を80人ほど上回ります。日本人にとってなじみの深さから言ってもマレーシアより香港でしょうし、中国というホットなテーマをかかえていたにも拘らず、マレーシアにこれだけの視線がそそがれるのはどうしてなのでしょうか。
まずはスイスのIMD(国際経営開発研究所)が毎年発表する国際競争力のランキングで、人口 2000万人以上の国については米、豪、カナダについでマレーシアが堂々第4位です。日本は11位、次に中国本土が続き、実は日本は台湾やタイよりランキングは下です。今年からこの人口 2000万人でグループ分けされるようになりましたが 2000万人以下のグループではフィンランド、シンガポール、デンマーク、香港の順で、まさにアジアの時代です。
あとで調べてわかったことですが、今年 10月に退陣するマハティール首相の後継者アブドュラ副首相の来日があり、そのあとJETROの主催するマレーシアに関するセミナーがあり、そしてこの合計 80人にもなる貿易投資ミッションが来日しているわけです。そして配布資料がきちんと作成されていること。この用意周到さがこの国のエネルギーを感じます。昨年、マレーシアで講演をしましたが、その時の資料作りといい、今年に入ってからアセアン諸国の集まった会議においてもマレーシア・チームの配布する資料はデザインも美々しくまさに「余裕」を感じさせました。
[042]インドネシアで味わう
3週にわたり、インドネシアとブルネイの出張について書かせていただきましたが、読者の方から「文化の混ざりあうインドネシアではどんな食べ物を食べたのですか」とのご質問をいただきました。私があまり食べるものについて書かないのは旅行記ではないこと、好き嫌いが多いこと、消化器系が弱いので油こいものや甘いものが増え、疲労のたまりやすい海外出張では食べる量を日本にいるときの 6-7割におさえてしまう個人的な理由もあります。イスラム圏ではアルコールをすすめられることはありませんので体調維持には大助かりです。
出された水を心配なく飲め、外食でお腹を壊すことがめったにない日本からインドネシアに行くとかなり生活が困難になります。水道の水は現地の人も飲んでおりません。市販されているミネラル・ウォーターか煮沸した水をさまして使うかのどちらかです。私は用心のため、歯磨きのすすぎもお湯で行い、最後はミネラル・ウォーターを使っています。どんな水を使っているかわからない生野菜サラダや氷も要注意です。とはいえ、一流ホテルやレストランではもちろんサラダもかき氷もアイスクリームも何の不安もないどころか、5ツ星ホテルの林立するジャカルタでは東京にもないようなすばらしいレストランが和食も含めたくさんあります。特に「和食好き」というのはインドネシア人の中でステータス・シンボルのようにも聞こえます。
食べる前にこの国では水分補給がまず必要です。ホテルや車の中は冷房が効きすぎ、寒がりの私としては冷房は消して寝ることにしていますがそれでも喚気孔から吹き込む空気が冷たくて夜中に目が覚めることがしばしばあります。会社訪問時に工場に入ることがよくありますが、こちらは冷房などありません。もちろん戸外は熱帯です。この寒暖の差で冷房病になったこともありますし、水分不足になっていることに気づかないことがあります。だんだん頭が働かなくなり、水分を採ると急に体のすみずみまで蘇る気がするのは危険信号状態かも知れません。