「国境なき記者団」から報道の自由度に関するランキングが発表されました。報道の自由イコール言論の自由ですから結果について興味しんしんです。この調査は167ケ国について52の質問に対し130人のジャーナリスト、研究員、法曹関係者、人権運動家が回答を寄せたものです。
コメントとして出されているのが、「東アジアと中東の国は最低」というものです。北朝鮮が最下位 167位、ミャンマー 165位、中国 162位、ベトナム 161位、ラオス 153位、サウジアラビア 159位、イラン 158位、シリア 155位、イラク 148位という按配で、これらの国々では民間のメディアが存在せず、政権に都合の良い報道しか出て来ないということになります。中国では27人のジャーナリストが投獄されており、イラクにおいては昨年 3月の開戦以来44人のジャーナリストが死亡しています。
では、日本はどのくらいのランキングにいるかと言うと42位で、なぜかチリ、ナムビア、ウルグアイと同位です。 1位はデンマーク、フィンランド、アイスランド、アイルランド、オランダ、ノルウェイ、スロベニア、スイスの 9ケ国です。国民性のイメージからも非常に論理的で合理的、かつフェアで高い水準のモラルを備えていそうな感じです。
[109]お天気の話
日本人はお天気の話が好きです。手紙も気候の挨拶から始まりますし、商談もお天気の話でスタートすることが多いものです。以前、外国人と日本人の著者がそれぞれの本で異口同音に「日本人は異様に雨を悪者扱いする。」と書いてあるのが、それも立て続けに読んだだけに、非常に印象に残っています。外国人の著者のほうはカトリックの神父であり、「雨も必要だから神様が降らしてくださるのであり、いちいち文句を言ってはいけない。」それよりも「どうしてそんなに明日の天気が気になり、当たらなかった天気予報に対して文句を言わないのか不思議」と書いておられました。
特に東京ではほとんどの会社員は電車で通勤や外出をするため、雨に濡れると不快、傘という荷物がふえるということはあります。また、それだけ雨天の日が多く、また大雨で災害につながるというケースも多いため雨を嫌がるという傾向にあるのではないかと思います。色とりどりのブランド傘を商品として定着させたのも日本人らしい着眼点といえます。車社会ではブランド傘などあまり意味を持たないからです。お金持ちの香港人は日本製のブランド傘をよくお土産に買っていきます。