先週の続きになりますが、ギフトショーに行き7社ほどと取引を開始することになりました。最初はサンプルの買いつけからスタートするのですが、各企業とのやり取りの中でがっかりすることがしばしばあります。
まず、「担当者が不在なので誰もわからない。」という返事です。しかも、電話をかけられた事自体がうるさいなといわんばかりの調子です。不在でも誰かがカバーしてくれるのが日本式経営の良さではなかったのでしょうか。大企業で個々人が歯車のように動いているようなわけでもなし、これでは留守番電話の方がはるかにましです。伝言を依頼しても絶対メモを残してくれない企業もあります。「ほんとに用があればまたかかって来る。電話代も節約できるし。」という魂胆なのでしょうか。礼儀正しさや相手への気遣いは日本人の美徳であった筈なのに。
[003]日本最大級の見本市
9月上旬に東京ビッグサイトで開催されたギフトショーに2日間行きました。出展者2200社、来場者18万人というパーソナル・ギフトと生活雑貨の日本最大級の国際見本市です。同行したのは香港の百貨店の社長以下買いつけチーム、そして香港の貿易業者です。私は別途香港資本の中国の専門店チェーンのための商品探しもかねていました。
海外の見本市は商談の場です。当然、香港からやって来た彼らは新しい業者や商品の発掘が目的で、気に入った商品を見つけるとどんどん交渉を始めます(と言っても私が通訳をしながら自分も交渉に加わっているのですが)。納得したところで、香港人の彼らはブースにすわりこみ、自社のフォーマットの発注書にどんどん記入していきます。決済は日本円の前払送金ですから、業者にとってもリスクはありません。
ところが、日本の業者側は恥ずかしいほどビジネスをする体制になっていないのです。発注書に記入している彼らを遠巻きにしてひそひそと何が起こったんだといわんばかりの企業、価格をたずねると「値段のわかる者は帰ったんです。明日なら来ますけど。」とあっけらかんとした企業。はなはだしきは「今日は商談はダメ、ダメ。」と偉そうに手で払いのける企業。あきれた企業、失礼な企業のこれも日本最大級の見本市です。