[025]オランダ その3

ドイツ、スイスからはユーロシティ、ベルギーを経由してフランスからタリス、そしてオランダ各地を行く在来線が忙しく出入りするアムスの駅は国際駅だけあってその構内には様々な売店とレストラン、カフェがあり乗り継ぎ時間の暇つぶしに困りません。駅の後ろは港、商業船もあれば観光船、ホテルバージさえも碇泊。
私の住むディジョンの駅は小さいので構内のキオスクを覗いても、カフェでお茶しても時間を持て余すばかり。でも、市内繁華街まで行くのにアムスのようにトラムやバスを利用する事無く駅前のロータリーを歩けば10分で行けるというのが我が愛すべき町、ディジョンの魅力でもあるのですが。
アムステルダム駅の2番線ホームは旅行者にとって重要な場所です。そこには観光局があり、地図からお土産品まで勢揃い。有料だけどトイレもあればシャワーもあります。お茶をするカフェやスピーディな食事のためのビュッフェレストラン、バーガーキングからエレガントな時間が過ごせるシックなレストランもあります。頼めば英語のメニューも出してくれます。


3,4番ホーム登りエスカレーター側に「ERICA」というハーブの店があります。ハーブと言っても合法ドラッグのハーブでなく、アロマテラピーなどのハーブです。プロバンス産のハーブなのにフランスより安いのには苦笑しました。オイルやお土産になりそうな可愛い健康グッズに溢れています。駅なのにものすごーくセクシーなランジェリーショップも発見。
日本では定食屋の定番メニューとなっている「コロッケ」。そういえばあれはフランス料理のはずでなかったか、でも私は未だにディジョンでそれを口にした機会がない。なのにアムスの駅では「コロッケ自販機」まである位に一般的なおやつ。見かけたのは13,14番ホーム登りエレベータの側、Smullerというハンバーガー屋の隣。私はここを3回通りましたが、通勤途中らしきOL、チャリにまたがった子供達、ハイネケン片手にオヤジまで。11.30ユーロで数種類あります。普通のコロッケ、パスタ入り、つみれのようなメンチカツまで。ハンバーガー屋で揚げたてのものを自販機へ。
駅前の自転車置き場は日本の駅前とそっくり。スーツを着た会社員がチャリにまたがるのも全く同じ。フランス人が横浜に居留地を築く前から私の故郷、長崎には出島があり、襟巻きとかげ型の襟と提灯ブルマーのオランダ人が住んでいた。それ位にオランダと私達の国、日本はお付き合いが長いと確認した旅でした。
夢路とみこ