[034]エイグ・モルト その5

エイグ・モルトは観光で成り立っているような町だからホテルも星無しから4つ星までと様々です。今回の旅行で泊まったのはシャンブル・ドット、英語で言うならB&Bというところ。オーストラリア人のロス・ヤングさんが経営するこの民宿、レルミタージュ・ド・サントワーヌはとても快適でした。
駅から城壁の中にある観光局までは徒歩10分。そこからアントワーヌ門に向かい3分のところにあります。外観が一般住宅なのでゆっくりと探さないと見落としてしまいそう。泊まった時にロスさんから日本語でB&Bと書いてと頼まれました。素敵なB&Bだしもっと日本人観光客にも利用してもらいたいので「ベッド&ブレックファースト」と書き、観光局に置くための日本語案内も作ったのでもしかしたら今頃は看板に日本語がは入っているかも。


赤い扉の玄関の向こうは中庭です。日本チックなミニチュアの池には鯉が泳いでいます。様々な植木が囲む様に並べられ応接セットがありゆっくりと本を読んだり葉書を書いたりとするのに便利。朝食もこのパティオで取ります。鳥の泣き声をBGMに南仏らしい朝を迎えます。ここはダブルベッドのみ3室の定員6人です。朝食の時に隣室の宿泊客とお互いの観光情報を交換したりしました。
朝食には引き立てのコーヒーとオレンジジュース、フルーツの盛り合わせに焼き立てのバゲットや朝食パンと呼ばれる南仏特有のドライフルーツ入りパンに数種類のジャムが出ます。南仏らしいラベンダーの蜂蜜に舌鼓が止まらない。でも朝食にクロワッサンがない。ホテルなら絶対にあるはずなのに、何故?
ロスさんは即答で謎溶き。ここは南仏、オリーブ油の地方です。貴方の住むブルゴーニュは牧畜、バターの地方です。バターをたっぷり使うクロワッサンはこの地方の食文化にはないのです。との事。なるへそ、なるへそ、そうだわここへ来て目に付くのはオリーブの林ばかり、見る牛はみんなバッファローだ。
客室は2階にあります。どの部屋も明るい色でコーディネートです。シャワーしかないけれど熱くて強いお湯が出るので湿度の高いこの町の観光後なら元気が出ます。冷蔵庫の中にはミネラルも用意してありました。全てにおいて大満足だったロスさんのB&Bですがやはりもてなしの心がよく伝わるのが最大の魅力でした。私も接客業のノウハウを学習中ですが、自分が客となりあちらこちらへ足を運ぶのが一番勉強になると実感。
エイグ・モルト観光局: http://www.ot-aiguesmortes.fr
カマルグ観光局: http://www.camargue.fr
ロスさんB&B: http://www.camargue.fr/saintantoine/index.html
夢路とみこ