[047]栄光の三日間

フランスの数あるワイン祭りでも特に私が好きなのはトロワ・グロリユゥーズと呼ばれるこれ。この祭りは利き酒騎士団のための祝賀会が中心で一般の私達が楽しめるのは日曜日のワインオークションだけ。これは慈善活動目的のオークションでさる有名どころの年代物のワイン競り落としとは違いますが、それでもワインファンにとっては見応えのある競売会です。
会場となるボーヌの町では祭りが開催される11月の第3週目になると普段以上に観光客が多くホテルの予約も大変ですが、レストランもこの週末ばかしはお祭りの特別メニューのみでちょっとお高めの値段設定をしています。優雅にワイン三昧の旅行ならこの時とばかりレストランで特別メニューを味わうのも良し店によっては料理とワインのマリアージュもあるようです。
バジェット旅行者には屋台もあるぞ!屋台と言っても馬鹿には出来ませんよ。フォアグラや美味しいハムのサンドイッチがあり、グラスワインもあります。私が好きなのはトゥルーズ産ソーセージと玉ねぎの白ワイン煮を挟んだホットサンド。毎年こればかり食べています。


前述の競売会に出されるワインは有料試飲が可能です。オテル・デューの裏にあるカーブにて飲めます。しかし人だかりがすごく入場券を買うだけでも1時間以上待たされます。立ちんぼうのおしくら饅頭は勘弁、老体に鞭を打つようだと言うのであれば他のカーブでどうぞ。競売用ではないですがこの期間しか飲めないものを望むのであれば元気なうちに別のカーブへ。
ボーヌには観光客向けに有料試飲を指せてくれるカーブは幾つかあります。でもここはブルゴーニュワインの本拠地だし、宣伝目的もあるので茶化したものでなくそれぞれの魅力と特徴をカーブ毎に発揮しているので金銭的余裕、肝臓の具合がマッチしたら全てのカーブを周れたら良いですね。この3日間だけは入場料も普段より高いですが、この祭りに相応しい試飲メニューです。
カーブによっては戦前のものや戦後でも60年代、70年代のものがあったり、クリュが付く高級ワインもあり。とあるカーブでは中世の衣装で迎えてくれました。また、タスト・デュ・ヴァン(試飲皿)や記念ワイングラスは持ちかえりOKです。
オークションは会場がガラス張りなので立ち見見学が可能。競値は電工掲示板に表示され円建てももちろんあります。またジャッジが有名人、今年は女優のキアラ・マストロヤンニ、である事も人気理由のひとつ。
ボーヌ観光局: http://www.ot-beaune.fr
夢路とみこ