[126]ディジョン海岸

2000年からセーヌ川沿いで始まったパリ・プラージュ(パリ海岸)を見て、河岸が一気にサン・トロペになってちょっと素敵!と思っていたら今年はこっちもディジョン・プラージュなるものを始めた。場所はキール湖。ディジョンの市長、聖職者、法律家でそしてあの名カクテル「キール」を考案したキール市長さんの立案で1964年に出来、今年の40周年を祝っての事らしい。
この湖、人口貯水池で長さ1500メートル、幅300メートル。フランスでもこんなに内陸部なのに運河があり市内に湖があるということはちょっとした感動。ここは結構水に縁のある所です。キール湖の傍にはセーヌ川の支流のウーシュ川が流れその隣はブルゴーニュ運河。運河はたいてい川の傍に敷かれています。河川が氾濫したり、旱魃にあったときに運河で水を調整するためだそうです。そしてそのブルゴーニュ運河、ディジョンを挟んで北は北海、南は地中海まで水路でフランスを横断しています。それを記念してディジョンの運河公園にはオベリスク(何でオベリスクなのか私には?ですが)が建っています。船をイギリスのネローボート位にすれば船でフランス一周も不可能ではありません。


パリからTGVでディジョン駅に向かう車窓から湖が見えます。私のアパルトマンの近くにこの湖に繋がる遊歩道がありときどき湖まで散歩します。途中にキャンプ場があり、ホテル同様にここも観光局による星ランクがついています。ちなみにキール湖そばのそれは3つ星。
この湖はディジョン市民の憩いの場です。ジョギングにサイクリング、最近ではローラーブレードするガキンチョも見かけます。カイヤックや日本ではスワンと呼ばれるペダルを漕いで遊ぶボートもあります。湖の周辺にはカフェがあり、田舎の常套定食、ステークフリットを出すブラッスリーがあり、週末にはディジョンの若者が集まるディスコテークもあります。天気の良い日、ワインとおつまみ、読みかけの本を持参して湖畔に昼寝に行くのが楽しみ。でも今年はディジョン・プラージュが海開き?をしてパリ・プラージュに負けずお洒落なビーチになった。有料レンタルでパラソルやビーチチェアーを貸してくれるらしい。ビーチバレーのコートに次いで今年はなんとビーチサッカーが始まるらしい。サッカーの国フランスらしいけど、砂浜でサッカーなんて出来るのかしら。
キール湖への行き方
ディジョン駅後方出口(Avenue Albert 1er)を出てHotel IBIS方面に向かうとバス停あり。バス18、Plombieres行きに乗りLe Lacにて下車。
夢路とみこ