会社の倒産に伴い収入が減ったうえ、 異業種交流会での食事会を通してのネットワーク作りに交際費がかさばるので一人で外食のときに頼るのは専らセルフのレストラン。ここでも日本のファミレスのように家族連れや年配の方の「お一人様」のご利用が多いのが目立つ。それ以外はほかのヨーロッパ圏内から来る団体観光客かな。旗を持ったガイドさんに引率されて店内に乗り込んできてがが~っとブッフェを荒らして行く人たちの会話にドイツ語やスペイン語が多いのは何でだろう。フランス語や英語のメニューが読めなくても、ブッフェにここに皿にお料理が盛り合わせになっていてラップがかかっているからわかり易いので好むのだろうか。
メインは給仕の人に取り分けてもらって肉料理や魚料理を注文するけれど、前菜やチーズやデザートならラップがかかっているものをそのままトレイに乗せてレジまで行けば簡単だから、早いという利点もあってここに集中するのだろうか。いずれにせよ、セルフのレストランで食事をするとき私はパリにいることを忘れてしまいます。あまりにもインターナショナルすぎて、ここがフランスなのか、どこかほかの国なのかちょっとニンマリしてしまします。
セルフのレストランのメリットは早い、安い、それなりに美味しい、年中無休が多く、レストランやカフェの休みが多い日曜日や月曜日の食事ところを探す観光客にはとってもありがたい場所だと思います。セルフでも一応フランスだから、前菜からデザートまで庶民的ではありますが、一般的なフランスの料理が食べれます。前菜に田舎風雨のパテや魚のテリーヌ、サラダだってフランス人ならよく食べる、でもあんまり美味しくないベトラヴ(砂糖大根)がある。一皿2ユーロから4ユーロ程度だからそう悪くはない。
メインによく見かけるのはブブ・ブルギニヨン(ブルゴーニュ風牛肉の赤ワイン煮)があります。5年半もディジョンに住んでいてこのブブ・ブルギニヨンがいかなるモノかを熟知している私からすると「ざけんじゃねぇ」と言いたくなるブブ・ブルギニヨンもあるけれど、でも、これをブルゴーニュ風と考えず、ただの風牛肉の赤ワイン煮と考えれば許せる、いや、値段も一皿6から10ユーロ程度だから許す。
フランスに来たんですもの、セルフでもやっぱりフランス料理を召し上がってください!ホテルでスーパーのお惣菜、サンドイッチをかじるのは2食のうち1回にして。
夢路とみこ