[154]新感動、バス移動

日本に出張に行った。いつもなら日本のTGV、東京―大阪間の移動は新幹線を利用する。でも今回は高速バスを使ってみた。何と時間の有効利用になるものかととても感心した。新幹線の場合、TGV と一緒で席がなくても切符は売る。新幹線の「自由席」というのは空いてれば座れるよ、でTGV のDISPONIBLEもそう、指定は完売だけど運良く乗り忘れなどで席が空いたら座れるよ、でもなかったらずっと車両口で立ってなさいという意味。バスは違う。全席指定でそれ以上売らないし、リクライニングもかなり深いので快眠だ。夜に出ると朝には目的地到着。日本の場合、駅の傍にネットカフェがありシャワーの利用も出来るしネットでの時間つぶしも出来る。フランスならバスターミナルにカフェがあり、朝からビールやワインで赤鼻おやじがわいわいやっているのを見るのも結構楽しい時間潰しとなる。


米国へ大学留学したのは18歳のころ。家族の大反対を押し切って家出して渡米した私はテキサスまでの旅費が工面できず、ロサンゼルスからダラスまで3日かけてバスで大陸横断。スーツケース2個、ボストンバッグ2個、タイプライター1台と私の全財産がそこに。目的地に着くまでに50回以上の乗り換え、若く希望に燃えていたあの頃だから出来たのだが。40代を目前にした今はパリからディジョンまでのTGV 90分立ちっぱなしだと直ぐ泣く。
ディジョンから郊外に遊びに行くときは専らバス。景色は見れるし、乗車前に目的地を予め運転手に言うから昼寝も出来る。こんな便利な乗り物があるから私は未だに無免許。ディジョンからはヨーロッパ各地へ行くユーロラインという大陸横断夜行バスが国鉄の駅の裏、郊外へ行くトランスコバスと同じターミナルにあります。切符を買うところは市内の別の場所。
87年から88年に仏留学していた頃、万年の貧乏学生で列車とバスで欧州各地を廻った。あの頃のバスはひどかった。座り心地悪いしバスもぼろかった。しかし、時は21世紀、バスも進化した。一辺倒なのは隣の席に座る外国人の兄ちゃんのナンパぶり。
ユーロラインズ  http://www.rail-ohs.com/eurolines.html
高速バス案内   http://www.bus.or.jp/kousoku/
グレイハウンド  http://www.arukikata.co.jp/tabiplaza/usabus/
夢路とみこ