[07]何とかなる?!

2019年4月29日

夫婦揃って借金苦の中、当時小学1年生の息子、3歳と2歳の娘を抱えて自転車操業をしながらどうにかこうにか生活していた。
その「どうにか」の一つは、夫が自分のクレジットカードでハイウェイカード(今はありませんが)を購入し、それを換金してその場しのぎの現金を作ったり。「こうにか」は児童手当が4ヶ月に一度振り込まれた事と、当時育児支援制度として買い物券が支給された事。
そんな中、3歳の娘がインフルエンザにかかってしまった。高熱に驚いてすぐに行きつけの医院に駆け込んだ。その日1日そこで様子をみていたんだけど、40度近い熱は下がる気配もなく、点滴を打ちながら総合病院に運ばれて、そのまま入院することになってしまったのだ。
3歳なので付き添いが必要になり、必然と私が残ることになった。上の子と下の子は夫の実家で面倒を見て貰えたので助かった。娘の事も心配だけど、それ以上に支払いの事が頭の中を駆け巡っていた。どうなっちゃうんだろう、これから…。
娘は病院食を口にしない。熱があるのでまずく感じるのだろう。食べないから点滴が外せない。でも子供だからじっとしていない。ベッドから起き出しておもちゃや絵本のある所に行き来する。熱は37度に下がったと思うと38度に上がったり。
1週間、とみていたのだけど、結局2週間病院生活を強いられてしまった。といっても、義母がお弁当を届けてくれたり、数時間交替してくれたので、雪道の中40分位歩いて自宅に戻り、前回書いたメールフレンドとメールを楽しむ事も出来た。
問題は病院の支払いだ。だけど運の良い事に、この3歳の娘にだけ県民共済を掛けていた事を思い出した。1年毎の掛け捨て保険だけど、月々の掛け金は1000円で何もなければ割戻金が60%。これはお得!と娘が産まれてすぐ加入してたのだ。早速請求して、すぐ解約しちゃってそれっきりだけど、この時は天におじぎしたいほど嬉しかった。そのおかげで実費は1万円位で済んだんだよね。まぁ、それさえも痛い出費なんだけどさ。
ところが、娘の入院中に私の妊娠が発覚してしまった。年が明けて2ヶ月たっても来るべきものが来ない。気になっていた時に娘が入院してしまったんだけど、この機会に見て貰おうとこっそり産婦人科で診察しに行ったら妊娠3ヶ月だって。診察代も泣く泣く提供したのに、どうすればいいの?!
夫に言ったら「どっちでもいい」って。そんなわけにはいかないでしょーーっ。「正月に実家に泊まった時かも」って。お願いしますよ、旦那様。人任せにしてる私にも非があるけど。あーあ、一難去ってまた一難。悩む日々は続くのです。
山口ひとみ