現役銀行員が近頃の奇妙ともいえる社会現象を、新鮮かつ斜めな切り口で解説します。肩肘はらずに楽しみながら、金融業界の打ち明け話やお茶の間経済学に耳を傾けてみませんか?

お茶の間経済学 -桶川次郎-

 国会中継がおもしろい。総理が辞めろ辞めないともめてるやつだが、辞めさせたい野党と辞めたくないご本人、正面切って辞めろとはいえない連立与党のかけひきが漫才以上である。

 森総理はなかなかの弁舌家だし、難しい言葉もよく知って ...

お茶の間経済学 -桶川次郎-

 痛ましいし悼むべき事故だったと思う。犠牲者のご家族の悲しみはいかばかりか。査問委員会が開かれ、遺族にとってはショックな内容が公開された。

 査問での焦点は、あの事故が(1)「不慮の事故」か(2)「過失」か(3)「重過失」 ...

お茶の間経済学 -桶川次郎-

 知事の話。長野と東京の知事は、双方民意の歓迎を受けて就任した。地方自治、ひいては新たな政治のスタイルをつくる逸材として期待されているのは承知の通りである。

 ところが、この2人の施政に大きな違いがある。

 両 ...

お茶の間経済学 -桶川次郎-

今週はお休み。代わりに昨年のボツ原稿の中からひとつ選びました。書いたのは平成12年10月18日です。

―桶川拝―
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 「巨人はカネで優勝を買った」と書いた。裏付けになるかどうかわからないが、某新聞 ...

お茶の間経済学 -桶川次郎-

 上司が家を建てた。近頃流行の「FPの家」とかいうやつである。高気密住宅で、夏でも冬でも家全体を暖かくしたり涼しくしたりできるそうである。確かに真冬にもかかわらず、家の中は廊下もトイレも暖かい。この不景気に羨ましい話である。

お茶の間経済学 -桶川次郎-

 「私どうすればいいんでしょう」このセリフを先週は2回聞かされた。二人とも恥ずかしながら当社の本部管理職である。相当の役職と給料の方である。今回は中高年の方には耳に痛いかもしれないが、若い人にも多い話である。

 一人目は、 ...

お茶の間経済学 -桶川次郎-

携帯電話のキャッチコピーである。学生が洗車機で頭を洗うあのCMだ。この会社は学生に限り通話料金を半額にするとしている。いわゆる「学割」で、半額といえば50%引きである。いくらスーパーやディスカウンターががんばってもなかなか半額にはなら ...