[01]6割勝てればいい

2019年4月6日

このたび「株で暮らす」で発行させて頂く事になりました「関よしお」といいます。株のトレード歴はそろそろ10年になります。株の才能はあるとは思ってませんが、10年もトレードをしてるといろいろ新聞や本に書いてないことも分かってきます。そういったことをお伝えできればと思い、今回執筆させて頂くことにしました。できるだけ長く続けていければと思っています。
それにしても長く株をやっていると株の世界はプロスポーツの世界に似ていると感じます。どちらも『実力の世界』ですからね。そして、プロスポーツの中でも特に『プロ野球』が株の世界に似ています。今回はそのあたりの話をします。
プロ野球のリーグ戦では1シーズンに144試合実施します。2008年のプロ野球はセ・リーグは巨人が優勝しました。その144試合の中で巨人は84試合勝ち3試合引分けました。そして57試合負けています。勝率は5割9分6厘です。『勝率約6割』ですね。この6割の勝率があればプロ野球のリーグを制することができるわけです。逆に言えば・・・4割は負けてもいいわけです。
これはトレードでも言えます。トレードでも『6割勝てれば勝ち組』に入れます。逆に言えば4割負けても勝ち組に入れます。株で勝ち組になるのに8割も9割も勝つ必要はないです。そもそも株は8割も9割も勝てる世界ではないです。ではここで質問です。「10割勝つつもりでトレードする人」「6割勝てればいいと思ってトレードする人」どちらが勝ち組に入れるでしょうか?
正解は・・・


勝ち組に入れるのは後者の「6割勝てればいいと思ってる人」です。6割勝てればいいと思ってる人は株式投資する前に「負ける自分」がイメージできます。そして負ける自分がイメージできるならそれに対して事前に対処できます。具体的には『損切りの基準』を事前に定めたり、投資資金を余裕あるものにしたりと対処できます。「10割勝つつもりの人」はそれができません。負ける自分がイメージできないから、大きく負けても損切りができずに含み損を増やし続けます。
そして持ち金の大部分を株に費やしてしまいます。そういう姿勢では一時的に勝つことがあっても常に資金の大部分を吹き飛ばす大負けのリスクを負います。株の勝率はせいぜい6割。誰もが株で負ける可能性は十分ある。
じゃあ、トレードする前にどうすればいいか?常に考えましょう。
関よしお
2008.11.19