[02]5連敗をイメージしましょう|6割勝てれば株式投資の勝ち組に入れる

2020年3月8日

前回はプロ野球について触れました。巨人は144試合実施して約6割の84試合勝ってセ・リーグを制しました。(僕は巨人ファンではないです。トレードの本質について理解して頂きやすいだろうと思って取り上げているだけです。)トレードも同様で6割勝てれば株式投資の勝ち組に入れるという内容でした。
しかし、巨人は常に6割の勝率のペースで年間144試合を戦ったわけではないです。3回勝って2回負ける。これを続ければ確かに6割の勝率が維持できますが、勝負の世界ではコンスタントに勝つことはないです。その証拠に巨人は今年3月の開幕戦から5連敗しています。セ・リーグで優勝するくらいですから、巨人は今年に限ればトータルで『正しい戦い』をしたと判断できます。
そのような「正しく戦い」をしたチームでも5連敗することがあります。巨人だけでなく過去にリーグ優勝したチームでもシーズン中に5連敗することがあります。


株ではどうでしょうか?6割勝てる手法があるのであれば、それは正しい手法と言えます。ただし、コンスタントに6割の勝率が続くわけではないです。長く続ければ「正しい手法をやっても5連敗すること」はあります。では、この事実に対してどう対処すればいいでしょうか?
まず「正しい手法でも5連敗することはある。」と常にイメージすることです。イメージできれば具体的な対処ができるようになります。5連敗しても精神的にも資金的にもダメージを追わない余裕ある投資資金で株ができるようになります。損切りの設定を事前に定めることもできます。5連敗するかもしれないとイメージしておきながら、持ち金すべてを株につぎ込む人はいないでしょう。
もしかしたら、このメルマガを読んでる人の中には連戦戦勝で負けなしの人がいるかもしれません。そういう人でも常にこれから「5連敗」する可能性はあります。「正しいトレード」を続けたとしてもです。「5連敗する」と思えば一時的に連勝したからといって浮かれることもありません。
かの有名なゴルゴ13もプロの世界についてこのように語ってます。「この世界は、病的な用心深さとそれ以上の臆病さを持ち合わせている奴だけが、生き残れる資格を持っているのだ…」
株の世界では常に臆病な人が勝ち続けるものです。
関よしお
2008.11.25