[124]温度
温度の単位はおもに3種類ある。華氏温度、摂氏温度、絶対温度。
【華氏温度】
ドイツのファーレンハイトが、 1724年に塩化アンモニウムを寒剤として得られた当時の最低温度を0F、人間の体温を96Fとし、その間を96等分(12進法)した温度目盛りを考案した。これがファーレンハイト温度である。記号はF。ファーレンハイトの中国音訳の「華倫海」から華氏温度とよばれる。アメリカ合衆国やイギリスなどで通常に使われている。
【摂氏温度】
スウェーデンのセルシウスが、 1742年に水の氷点を0℃、沸点を100℃としてその間を100等分した温度目盛りを定めた。後に1気圧下での水の氷点を0℃、沸点を100℃とすることに改められた。これがセルシウス温度である。記号は℃。セルシウスの中国音訳の「摂爾修」から摂氏温度とよばれる。華氏温度とセルシウス温度Cとの関係は以下の式で関連付けられる。
F=(9/5)C+32
【絶対温度】
イギリスのケルビン卿が、 1848年に 物質の特性に依存しない温度目盛りを考案した。記号はK。考案者にちなみケルビン温度ともよばれる。1968年に国際度量衡委員会で絶対零度を0K、水の三重点を273.16Kと定義した。
これによれば、水の沸点は標準気圧下で約99.974℃である。ということは水の沸点は厳密には100℃ではない。