[607]低インシュリンダイエット
グリコから面白いお菓子が出ました。『GI diet(ジーアイダイエット)ケーキバー』というお菓子なのですが、これが食べながらでも痩せられるという話題の低インシュリンダイエットの考え方で作られたものなのです。
テレビをつければダイエット番組があふれている昨今ですが、どの番組でも上位にあるのがこの低インシュリンダイエット法です。そのノウハウをすかさずお菓子に取り込むところはさすがグリコです。もっとも甘いお菓子はダイエットの敵。そう思われてしまっては売上に響きます。お菓子メーカーとしてはほっとけない苦肉の策であるかもしれません。
ダイエットには、カロリーコントロールが大切なのは言うまでもありません。しかし、カロリーコントロールは、エネルギー・スタミナ不足になる、筋肉が痩せてくる、太りやすい体質になりリバウンドしやすい体質になる、など色々な弊害もあります。
このような従来の考え方によるカロリーコントロールではなく、急激な血糖値の上昇が肥満に結びつくことに注目してそれを抑える新しいダイエット法が低インシュリンダイエットです。
インシュリンは身体にとって大切なホルモンで、血液中の余分なブドウ糖を脂肪に変えて細胞に取り込む作用があります。つまりこれが肥満につながります。そこで血糖値を抑えインシュリンの働きを抑えるような食事をすれば良いと言うことになります。
インシュリンを低く抑えるには食事に気をつけるだけで大丈夫です。食品にはGI値(グリセミック・インデックス/ブドウ糖を100とした場合の血糖上昇率)というものがあり、この値が低いものを摂ればいいということです。普段何気なく摂っていた食事を低GI値の食品に置き換えるだけでダイエットができるという代物です。人気があって当然ですね。
GI値でみると今までの概念が覆されます。例えば低インシュリンダイエットにおいてはマーガリンよりバター、ベーグルよりクロワッサン、トウモロコシよりピーナッツのほうが有利だったりします。またよく比較されるものに、うどんとそばがあります。カロリーはそばの方が高いですが、GI値はうどんのほうが高い。つまり毎日うどんを食べており人はそれをそばに替えることでダイエットになります。
なお、GI値がよくわからない人はこう考えるといいでしょう。血糖値の急激な上昇を起こすのは、急いで食べたり、消化のよいものを食べたりすると起こります。したがって、食事はゆっくりとする、消化のあまりよくない硬いものをゆっくり噛んで食べることです。
なお、低インシュリンダイエット法は運動しなくてもダイエットになる方法ですが、運動はやはりしたほうがいい。健康的にダイエットしましょう。
食材別GI値一覧表
http://www.tamagoya.ne.jp/potechi/gi.htm
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