[978]夏山登山ブーム

2013年5月18日

梅雨が明ければ夏山のシーズンです。都会の喧騒を逃れ、高山のおいしい空気を吸いにいくのは、この上ない贅沢かもしれません。

夏山は比較的軽装で行けるので手軽に楽しめると思いがちですが、山の天気は変わりやすく、特に午後は注意が必要です。落雷にあたったり夕立に遭って体温を奪われ夏なのに凍死!なんてのもあるくらいです。山を侮ることなく十分な装備と準備で臨みたいものです。

さて、夏山でいざという時に活躍するのがもはや手放せない携帯電話です。遭難防止グッズとしては最右翼でしょう。山では使えないと定評があった携帯電話ですが、稜線近く、見通しのよいところなら結構使えるとのことです。

数日に及ぶ山行には充電器も必要です。太陽電池で動作するもの、乾電池から急速充電するもの、グリップを数回握ることで発電するものなど、携帯に便利なものも出回っていますのでチェックしてみてください。

万一、登山途中に事故や怪我をしたときは、携帯電話で110番すればよいのです。最寄の警察につながり事前に遭難防止に役立つでしょう。しかし便利なものは簡単に使うというのが人間の習性。携帯電話から遭難救助依頼ができるようになると救助依頼件数は年々うなぎのぼり。中には全く救助が必要ないのに呼び出される例も少なくないとか。

登山は基本的に、自分で登り、自分で下山するというのが大原則。安易に登って遭難寸前になったら救助を呼べばいいというのでは無責任。救助依頼は最後の切り札です。自力でどうしようもなくなった時に救助依頼を出しましょう。携帯電話が山奥でも人騒がせな道具にならないよう、気をつけたいものです。