首都圏の沿線で、パークアンドライドの構想が高まっています。パークアンドライドとは、都市部や観光地などへマイカーが押し寄せて渋滞するのを緩和するため、郊外の鉄道駅やバス停に設けた駐車場にとめ、そこから鉄道や路線バスなどの公共交通機関に乗り換えて目的地に行く方法をいいます。2005年の愛知の地球博では周辺駐車場の確保が難しかったため、かなり遠方に駐車場を確保、そこからシャトルバスで客を運ぶこの方法が成功し、一躍有名になりました。
今でも首都圏近郊ベッドタウンでは駅前に月ぎめの駐車場を借りて東京に通っている人もいると思いますが、そういう個人レベルでの利用ではなく、自治体ぐるみで取り組んでいるところが今までと違うところです。
TXつくばエキスプレスが開通してその沿線に人気が高まっていますが、この沿線にはパークアンドライドを意識した駐車場がたくさんあります。終点のつくば駅では立地の関係で結構高い駐車料金ですが、「みどりの」や「みらいだいら」では一日ワンコイン(500円)の駐車料金で利用できます。周辺の住民はここに止めてTXつくばに乗り、東京へ行くわけです。
これらの駅では月ぎめ駐車場であっても月5,000円くらいなので、東京へ通勤通学する場合でもそれほど負担にはなりません。月に20日利用するとすれば一日250円。バスより安く、リーズナブルです。
TXつくばの開通で影響が出ているとされるJR常磐線。ここらで巻き返しを図る必要がありますが、その一環として取り組まれているのもパークアンドライド。茨城県日立市十王町にある、JR常磐線の十王駅では、駅の南側に有料駐車場が併設され、ここから上野駅又は仙台駅より先まで特急で往復する切符を買うと、この駐車場が2日間無料で利用できるなどのサービスを展開。
地球温暖化の阻止が叫ばれて久しいですが、こういったパークアンドライドを利用して、目的地にはなるべく公共機関を利用するというのが現代人としては正しい選択でしょう。
ちなみに家族が車を運転して駅まで送迎するのをキスアンドライドといいます。キスアンドライドとは、夫婦が送迎し「行ってきます」もしくは「お帰り」のキスをする通勤スタイルから名づけられたとのこと。
キスアンドライドの場合は送るときは駐車場不要ですが、お迎えの時にはその電車にあわせた送迎の車が駅前にあふれることになるので、30分ほどの時間制限のある駐車スペースは必要になりますが、そのためのスペースを用意する駅も増えているようです。
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