[282]未成年者の弔問
学校の級友が亡くなることがあります。病気や事故、あるいは事件など。皆が元気であればそれに越したことはないですが、やはりそこには自然の法則、ある確率で若い人も亡くなってしまう、これも仕方の無いことかもしれません。
収入のない学生が弔問する場合の香典をどうするかという問題があります。基本的に収入のない人は香典をする必要はありません。しかし手ぶらというわけにいかない場合もあると思いますので、以下を参考にしてください。
クラスで香典をまとめて連名で出す話が持ち上がった場合は、これに参加するのがいいでしょう。しかしこの場合は任意とすることが必要です。いろいろな事情がありなかには参加したくない人もいないとも限らないからです。
そのような話が持ち上がらない場合や、別に個人的に弔問したい場合は、自分のお小遣いから香典を出しても一向に構いません。これも気持ちですから、遺族や故人に伝わると思います。
また、気の合った友達同士でお小遣いを持ち寄り、供花代として渡すのもいいと思います。実際にお花を買って持っていくのも可ですが、弔事の現場はばたばたしている最中とのこともありますので香典袋に入っている「香典」のほうがいただくほうは管理しやすかったりします。
お小遣いがままならない場合は、親に相談して親の名前で香典を出してもらうのもよい方法です。もともと葬儀は家と家で行うものという考えもあり、その考えでいえば香典は家単位で出すものだからです。
恩師が亡くなった場合などは、兄弟でお世話になっていた場合があると思います。この場合も別々に持ち寄る必要は無く、家単位という考えで連名で出せばよいのです。
今回のコラムは収入のない未成年の場合を想定して説明しています。自立して所帯を持っている場合は香典も別々にします。
学習研究社 (2002/10)
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