[271]続柄(2)~そふ、そぼ、まご、おおおじ、おおおば~
自分からみて親の親、つまり直系2親等にあたるおじいさん、おばあさんは「祖父(そふ)」「祖母(そぼ)」と表記します。そのまた親、つまり直系3親等にあたるひいじいさん、ひいばあさんはそれぞれ「曾祖父(そうそふ)」「曾祖母(そうそぼ)」と表記します。
ひいじいさん、ひいばあさんは高齢化社会の昨今では珍しくはありませんが、その上のじいさん、ばあさんはめったにお目にかかりません。ちなみに曾祖父や曾祖母の父親や母親はそれぞれ「高祖父(こうそふ)」、「高祖母(こうそぼ)」といいます。直系4親等にあたります。呼び名は「ひいひいおじいさん」、「ひいひいおばあさん」などとします。
おじいさんやおばあさんについてはこれ以上の呼び名は無いようですが、子孫を示す言葉はたくさんあります。自分の息子や娘の子供は直系2親等にあたりこれを「孫(まご)」といいます。その孫の子を曾孫(ひまご)といいます。
さらに曾孫の子を玄孫(やしゃご、やしゃまご、げんそん)といいます。続いて 玄孫の子を来孫(らいそん)、来孫の子を昆孫(こんそん)、昆孫の子を仍孫(じょうそん)、仍孫の子を雲孫(うんそん)といいます。雲孫に至っては直系8親等にあたりますので、1親等あたり15歳としても自分年齢は120歳以上となっているはず。
さて、おじいさん、おばあさんの兄弟姉妹はどんな呼び名になるのでしょうか?親の兄弟姉妹は「おじ・おば」などの呼び名ですが、これが大おじ(祖伯父・祖叔父)大おば(祖伯母・祖叔母)となり、祖父母の兄弟姉妹またはその配偶者を指して使います。いずれも傍系4親等にあたります。
さらに、ひいおじいさん・ひいおばあさんの兄にあたる人は曾祖伯父(そうそはくふ)、姉にあたる人は曾祖伯母(そうそはくぼ)、弟にあたる人は曾祖叔父(そうそしゅくふ)、妹にあたる人は曾祖叔母(そうそしゅくぼ)となり、曽祖父母の兄弟姉妹またはその配偶者を指して使います。いずれも傍系5親等にあたります。
その上もあります。ひいひいおじいさん・ひいひいおばあさんの兄弟姉妹にあたる人またはその配偶者をそれぞれ「高祖伯父(こうそはくふ)」「高祖伯母(こうそはくぼ)」「高祖叔父(こうそしゅくふ)」「高祖叔母(こうそしゅくぼ)」といいます。これらは傍系6親等になります。
なお、祖父母のいとこにあたる男性を指す「いとこ大おじ(従祖伯父・従祖叔父)」女性を指す「いとこ大おば(従祖伯母・従祖叔母)」もあります。
これらも傍系6親等となります。