[272]続柄(3)~おい、めい、いとこ、あに、いもうと~
先週、先々週に続く続柄(つづきがら)三部作です。もう少しのご辛抱を…
甥とは、自分の兄弟姉妹の息子のことをいいます。姪は兄弟姉妹の娘のことをいいます。甥や姪は傍系3親等にあたります。甥っ子、姪っ子は甥・姪と同義語であり、甥の子ども、姪の子ども、という意味ではありません。
いとこ(従兄弟・従姉妹)とは、自分の父親や母親の兄弟姉妹の子を指していいます。父親からみれば甥姪にあたる人が自分からみればいとこになります。いとこは傍系4親等にあたります。
「またいとこ」とは、自分の父母のいとこの子供を指していいます。自分のいとこの子どもではありません。またいとこは大おじ・大おばの孫を指します。「またいとこ」は「はとこ」ともいいます。
自分のいとこの子どもは男の場合は従甥(じゅうせい)、女の場合は従姪(じゅうてつ)といいます。傍系5親等になります。
自分の甥・姪の子どもは男女関係無く姪孫(てっそん)といいます。男の場合は又甥、女の場合は又姪ともいわれます。自分からみて傍系4親等になります。
その他、姪孫(てっそん)の子どもを曾姪孫(そうてっそん)、その子どもを玄姪孫(げんてっそん)といいます。またいとこの孫は従姪孫(じゅうてっそん)といいます。
さて、傍系を辿り過ぎましたので、少し戻って兄弟の話です。兄弟は他人の始まりといわれるように傍系の始まりとなります。直系とは根幹をなす一直線の血族ですが、傍系はその枝葉になります。その枝葉の始まりが兄弟姉妹なのです。兄弟姉妹は傍系2親等となります。
兄(あに)とは、自分からみて同じ父母から生まれた年長の男性をいいます。父親又は母親が異なる場合は異父兄・異母兄といいます。自分の姉の配偶者となった男性(姉婿)やその配偶者の兄も、自分からみたら兄になります。その場合は「義兄(ぎけい)」といいます。義兄は年下の場合もありえます。また、親の養子、親の再婚相手の連れ子が男で年上の場合も義兄となります。
姉(あね)も同様に、自分からみて同じ父母から生まれた年長の女性をいいます。父母が異なる場合は異父姉・異母姉。自分の兄の配偶者となった女性(兄嫁)やその配偶者の姉も、「姉」になります。その場合は「義姉(ぎし)」といいます。義兄と同様に義姉は年下の場合もありえます。また、親の養子、親の再婚相手の連れ子が女で年上の場合も義姉となります。
同様に、自分より年少の生まれは弟・妹。父母が異なる場合は異父弟(妹)・異母弟(妹)。自分の妹の配偶者となった男性(妹婿)やその配偶者の弟も「弟」になります。自分の弟の配偶者となった女性(弟嫁)やその配偶者の妹も「妹」になります。この場合男の場合には「義弟」女の場合は「義妹」といいいます。
兄弟が多いときは、上から順番に長兄、次兄、次弟、末弟、長姉、次姉、次妹、末妹などといって分かりやすく説明することもあります。
以上、続柄終わり(お疲れ様でした)