[270]続柄(1)~子、親、おじ、おば~
扶養家族申告書や家族構成を記す書類などにある「続柄」。正式には「つづきがら」と読みます。もちろん「ぞくがら」でも間違いではありません。血縁あるいは婚姻の関係を「本人からの続きの関係」として示すので「つづきがら」。
「父」は1親等の親族で、自分からみて男性の親のことをいいます。自分の親が再婚した場合は「継父(けいふ)」、自分が養子になった場合は「養父(ようふ)」、自分の配偶者の父親は「義父(ぎふ)」といいます。「母」もそれぞれ同様に「継母(けいぼ)」、「養母(ようぼ)」、「義母(ぎぼ)」となります。
自分の配偶者の表記は「妻」もしくは「夫」となります。「家内」「女房」「主人」「旦那」とは書きません。自分と配偶者は0親等です。
子は1親等の親族で、上から順番に「長男」、「次男」、「三男」、「長女」、「次女」、「三女」などと書きます。ただ単に「子」もしくは「息子」、「娘」と書くこともあります。
長男と長女がいる場合は、年齢が上のほうを先に書きます。男が先ということはありません。
1. ○○花子 昭和50年4月3日生 長女
2. ○○太郎 昭和53年6月5日生 長男
3. ○○弥生 昭和56年3月3日生 次女
4. ○○皐月 昭和58年5月8日生 三女
5. ○○次郎 昭和60年9月1日生 次男
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おじさんやおばさんの表記はちょっと難しくなります。
おじとは、傍系3親等にあたる男性を指す語として使います。父親や母親の兄弟姉妹とその配偶者にあたる男性のことです。自分(0親等)の親(1親等)の親(2親等)の子(3親等)つまり親の兄弟姉妹です。親の兄を伯父、弟を叔父と書きます。
おばも傍系3親等にあたる女性を指す語として使います。父親や母親の兄弟姉妹とその配偶者にあたる女性のことです。親の姉を伯母、妹を叔母と書きます。
「おじ、おば」の場合「父方が伯、母方が叔」と誤解されている場合が多いようですが。正しくは上記の通りです。これは父母の兄姉の配偶者が父母よりも年下であっても「伯」、弟妹の配偶者の場合は「叔」となります。
なお「小」という字を使う「小父、小母」は血縁関係のない「おじさん」、「おばさん」という意味になりますので、こちらも注意して下さい。
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