[180]名刺のアドレス
ビジネスの世界では名刺は欠かせません。対外的に人と会う仕事をしている人はまず名刺を作ることから始まります。特に日本は名刺文化の国ですから名刺は欠かせません。
名刺のオーソドックスなデザインといえば左上に会社のマーク、中央に会社名、肩書き、そして大きく名前、右下には住所と電話番号が入るものが多いです。。最近ではIT戦略として会社のホームページやメールアドレス、携帯電話の番号も入れなければなりません。そのせいで右下はかなり窮屈です。
字体は明朝体や草書体が以前は主流でしたが、ホームページアドレスや横文字が多くなった昨今、明朝体や行書で書かれたホームページアドレスやメールアドレスはヘンに跳ねていたり読みにくさ100倍なので、できれば横文字専用のフォントで印字するのが望ましいでしょう。
名刺へホームページアドレスやメールアドレスを入れるのは会社の方針ですから、本人があまりメールを使わなくてもメールアドレスが載っているのが最近の特徴。本人あまり興味ないですから、誤字も多いので気をつけましょう。
先日私が経験した例では、名刺のアドレスにメールを送っても、すぐにメールリターンで戻ってきてしまいました。メールヘッダを確認したら、ホストはあっているのですがユーザー名がちがってますときた。
ユーザー名は@より左側の部分です。ここが間違っているというわけです。会社用のアドレスは大体フルネームが多いのですが、名前と名字の間の区切りは「.」ドットか「-」ハイフンか「_」アンダーバーです。これが小さく見にくくて間違いが多いですね。また「si」と「shi」、tu」と「tsu」もよくある間違いです。ご年配の人の場合は「si」「tya」「jyo」などが正しかったりします。メールリターンになった場合でもこれらを変えることで無事届くことが多いのでぜひやってみてください。
このユーザーに後日電話でメールアドレスが間違っていたことを伝えたら、笑ってごまかしていました。それはかまわないですが、もし電話番号やFAX番号が違っていても同じように笑ってごまかすのでしょうか?
電話番号は間違い電話となって迷惑ですし、FAX番号違いは繰り返しかかる無言電話になります。両者とも非常に迷惑となるので名刺の電話番号やFAX番号を間違えるということはありえないでしょう。もし間違えていたら会社の信用問題にもなってしまいますし。
ところがメールアドレスやホームページアドレスの場合はこれだけの真剣さが無いのが現状です。先の会社は泣く子も黙る大企業。にもかかわらずこの程度です。皆さんも名刺が刷り上ったら、メールアドレスとホームページアドレスが間違っていないかどうかのチェックをしてみてください。会社の信用を落とさないために。
なお、名刺に載せる会社のメールアドレスは、会社所有のドメインのものか、やむをえないときは大手プロバイダ(NTTやNiftyなど)のものに限ります。フリーのアドレスを載せたりすると品格を疑われるので注意しましょう。物言わぬようで、じつはメールアドレスはとても雄弁なのです。