[086]かげぐち
「だれだれさんがこんなことをしでかした」
「あの人とこの人はアヤシイ」
ウソかホントかわからないような話に、尾ひれをつけて面白おかしく話す。しかしこれはこれで一つの才能。
人間というのはゴシップ(Gossip:噂話、無駄話)好きなものです。他人の噂話やかげぐちは井戸端会議の格好の話題となります。人が何人か集まり噂話に花を咲かせる。それはそれで、一つのコミュニケーションかもしれません。ですが、その輪の中心人物はえてして信用の置けない人が多いようです。
職場でも、給湯室などで雑談に花を咲かせる場合があります。こういう場合も中心人物は大体決まっています。そしてその人もやはりあまり教養が無く、うだつの上がらない、信用のあまり置けない人物だったりします。
そして、注意すべきはその輪の中にいつも入っていると、あなたまでその人物と同等とみなされてしまうことです。だいたい職場での無駄話はよく思われません。当たりまえですが「仕事しろよ~」。そう思われているはずです。
昔はこういう場面の登場する人物は女性が主流でしたが、最近は男性も登場するようです。職場に余裕がなくなってきたせいでしょうか、全体として愚痴っぽい感じがします。しかし、職場でのかげぐち噂話は、聞こえてないようでも知れ渡っているのが常。誰が話の種をまいているかも上司にはわかっていたりします。心当たりのある人は要注意ですね。
私もね、噂話やかげぐちは結構好きです。問題なのは、それを本人の前でやるもんだから、相手が苦々しい顔をして逃げていってしまうところ。つまりかげぐちになっていない。人間関係はぐちゃぐちゃです。しかし、世の中にはそういう人間もまた必要。しかし、読者諸君は決してまねをしないように。人間関係はまず「和」を保つのが基本ですから。