[102]上司の誘い

「○○君、今日空いてる?」
『・・・またカラオケかよぉ』
『・・・今日予定があったのにぃ』

会社に勤めている限り、上司から誘いを受けることがあるでしょう。最近ではセクハラ防止の問題もあり、上司という立場を利用して女子社員を誘うと問題になることがありますが、帰りが夜中になるとか2人きりになるとか等の特別な事情がない限り誘いには応じたほうがよいといえます。

上司は仕事を円滑に進ませるため、職場では限界のあるコミュニケーションをとろうとそれなりに努力しているのです。誘いにはとりあえず応じておき、ころあいを見て途中で帰ればいいでしょう。最初から断ってしまうと角が立つこともありますし、不本意ながら断りが続いてしまうと、今度はお呼びがかからなくなったりします。あまり執拗に誘うと前述のセクハラ問題に絡むことがあるので上司も遠慮してしうのです。

お酒が入ると上司の本当の性格や見えなかった部分が見えたりしますし、また上司から見た場合、部下であるあなたの良いところ、いつもと違うところをアピールできるチャンスでもあります。

飲み食いがあれば当然お勘定があります。上司と行くから「おごり」と決め付けてはいけません。むしろ和やかにお開きにし、次回に繋げようとするなら進んで割り勘を提案しましょう。上司とて勘定を持つことは覚悟で来ていると思いますが、部下から割り勘の提案があれば嬉しいもの。お金のことよりその心遣いが嬉しいと思うものです。

上司がその場の勘定をもってくれた場合はきちんとお礼「ご馳走様」を忘れずにいいます。その場でいわないと言いそびれたりします。「ご馳走様」をすかさず言われてしまったら上司も勘定をもたざるを得ない状況になるので、まぁそれを狙ってもいいでしょう。

終電が無くなるまでの宴会は慎みたいものですが、やむをえない場合は上司のクルマで送って貰うこともあるでしょう。そのとき女子社員がいる場合には遠くとも女子社員を先に送るようにしてもらい、なるべく女子社員が最後に残らないように気を配ってあげましょう。

どうしても、女子社員と上司が最後になってしまう場合は、皆がいる前で携帯電話で家の人に帰宅時間を知らせるようにすれば、ある程度送り狼を防ぐことができます。

別れ際にお礼を述べることはもちろんですが、翌日朝一番で顔を合わせたときにも簡単で構いませんからお礼をいいましょう。

「昨日はどうもありがとうございました。とても楽しかったです」

この一言でその日1日の仕事が円滑に進むはずです。