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[13]人前式(その2)

第13回

人前式(その2)

~ブーケ・ブートニアの儀式~

窓からの涼しい風はすっかり秋の気配ですね。近頃近所に大型のレンタルビデオ店ができ、君に読む物語。北の零年。世界の中心でーー等次々に映画を見て、毎日泣いています。心が洗われるようでなかなかいいですよ。

今回はオリジナルの人前式についてのご紹介でしたね。すべては書ききれませんが少しでもお役に立てればと、実際に行われた式からのご報告です。

先週に行われた滝の前のガーデンでの結婚式です。

  • 列席者入場
  • 新郎新婦入場
  • 誓いの言葉
  • 指輪の交換
  • 披露
  • 誓約書に署名
  • 披露
  • 賛同の拍手(結婚成立)
  • お二人退場
  • 広場で全員でバルーンを上げる(二人はハート型)
  • お二人を拍手で送るー集合写真へ

新郎は東京生まれ、新婦の幼い頃から暮らした懐かしい故郷の山々、緑に包まれた思い出の滝の前このように場所に意味があるのは素敵ですね。空に吸い込まれるように上がっていくカラフルなバルーンは感動と共にいつまでも忘れないでしょう。

次は船に乗って島の結婚式。ガーデンからは海と空が一面に広がり、建物はスペインのリゾート地をテーマに建てられたもので、お得な海外挙式気分。白いテーブルクロスやテーブルの上の素朴な花がかわいくて花嫁の衣装も風に吹かれきらきらとまぶしい程でした。進行で工夫したのは、まだ新郎が正式にプロポーズをしていなかったので、ブーケ・ブートニアの儀式を取り入れました。

その昔、男性がプロポーズをする時、野に咲く朝一番の花を摘んで女性に送りOKの合図に女性はその中の一輪の花をぬいて男性の胸にさしました。それがブーケ・ブートニアの始まりです。

進行の中では初めに父と入場した花嫁のそばに新郎が進み出てそこでセレモニーの意味を司会者が伝え

  • 新郎のプロポーズの言葉
  • ブーケを渡す
  • 新婦の返事
  • ブートニアを胸にさす

の順で行い、父を送り、二人で入場します。どこまで父と歩き、どの場所で儀式を行うかは会場の作りにより考えるのがポイントです。

上の2件はウエデイングドレスでした。マリアベールでなければ入場の時点では花嫁のベールを下ろして入り、セレモニーの空気をつくるのもいいですね。指輪の交換の後、ベールアップをしてさりげなく誓いのキッスをしてもいいかもですね。キッスがとても恥ずかしいと言うカップルは入場後、係りの指示で自然にベールアップをしてその後、司会からの開式の辞を入れて誓いの言葉へと進めたら自然ですよ。

和装の場合ですが、入場曲に長持ち唄や雅楽、癒し系のボーカルであったり、音楽を工夫することで日本の和の伝統や花嫁のイメージがさらに感動として伝わり忘れられない光景となります。

先日は新郎のお母様が民謡の先生で、地元の長持ち唄を歌っての入場でした。お謡いや踊りの盛んな地方ではまずお謡いを上げていただきながら、盃の儀式を行う地方もあります。ご年配の方々にに納得していただくためには日本の伝統ある風習をとりい入れるのもいいでしょう。

また、全く二人で考えた好きな事にポイントを絞るのであれば。ダイビング、ロッククライミング、ダンス、その他のスポーツや趣味にちなんだ珍しい結婚式でもなんでも有りが人前結婚式です。そろそろありきたりの結婚式やめませんか。映画でみたような本当の永遠の出会いをしたカップルが忘れられない感激の結婚式を迎えられますように。

2005.10.04

[12]人前結婚式

第12回

人前結婚式

先日の披露宴のスピーチで聞きました。おめでたい時に日本では魚の鯛を食べますが鯛は雄と雌が夫婦になると一生相手を代えることがないそうです。披露宴にとてもふさわしいお話ですね。

でも、考えてみるとさまざまなスタイルで厳かに結婚式を挙げるのは人間だけですね。たまにその日の誓いを忘れてしまう夫婦も多いようで、鯛のけなげさには感動します。

結婚が決まったら、まず両家の親などの意向を参考に神前か仏前か教会式か菜度と迷うお二人も多いと思います。特に一方が宗教にこだわる家であれば、無視もできませんし、また、宗教色をあまり出したくない場合でも人前結婚式がお勧めです。

☆人前結婚式とは-神様や仏様に誓うのではなくお二人にとってかけがえのない大切な皆さんの前で、夫婦になり生涯、愛する事を二人が誓いご列席の皆さんにお二人の結婚の証人となっていただくものです。

披露宴の入場の時間から始める披露宴会場内での場合とガーデンやロビー、その他(思い出の場所、趣味やスポーツにちなんでの場所等)の披露宴会場外の場合があります。

進行内容はさまざまで、基本的には何の決まりもない自由なものですが、列席者に納得してもらえるように気持ちは真剣にやりたいと思います。

衣装や場所でかなりイメージがちがいますが、基本的な人前結婚式の進行をご紹介しますね。(ナレーション入りです。)

  • 人前式の説明(上記☆の部分)と温かく見守っていただくようにと列席者にお願いする
  • 入場ーー新郎新婦のご入場です。
  • 開式の辞ー只今より(旧性でお二人の名前)の人前結婚式を始めてまいります。
  • 誓いの言葉ー初めに誓いの言葉を述べていただきます。
  • 指輪交換ー次に指輪の交換をいたします。ポーズをとって指輪をご披露ください。
  • 誓約書に署名ーここで誓約書に署名を行っていただきます。(新郎、新婦の順)
  • MC―それではその誓約書を皆さんにご披露下さい。ご覧いただきましてお二人の結婚に賛同と祝福の拍手をお願いいたします。(拍手)平成17年○月○日、今ここにお二人の結婚が成立いたしました。おめでとうございます。
  • 閉式の辞ーこれをもちまして(旧性なしでお二人の名前)の人前結婚式を納めさせていただきます。

この後お二人の退場か披露宴へと続きます。私の簡単なナレーションですが、決して新郎新婦の行動に「お願いします」と言わないようにしています。淡々とセレモニーらしく、緊張のなかにもほほえましいお二人。そして生涯に一度のその時間を皆で迎える感動が一つになり、毎回それぞれに印象的な人前結婚式ですよ。

次回は和風洋風、オリジナル人前式の進行例をご紹介しますね。

2005.09.20