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[08]披露宴の作り方(その1)

第8回

披露宴の作り方(その1)

司会の仕事も昨日の婚礼でしばらく夏休みです。九月からのピークに向けての充電期間。夏をおもいっきり楽しみたいと思っています。

さあ、これから披露宴の準備にかかる皆さん、思いっきり業界の裏話をしますので、参考にしてくださいね。

まず、披露宴で新郎新婦が入場する時間はお客様をご招待した時間になっているようです。実際、遅れて始まることも時々あるのですが、お客様にとってとても失礼なことですよね。

教会や神社が会場外の場合、移動の時間や、集合写真の時間も含めて余裕をもっているはずなのに、到着が遅れる場合、又、会場の中での挙式でも実は、大安で花嫁が廊下を走り回っているような日は会場側も遅れる事がわかっている時もあります。当日の会場の予約状況を聞いて確認をして下さい。

遅れる理由で近頃多いのは、花嫁の衣装が洋装で挙式その後、和装で入場の場合。美容師さんの腕次第でもありますが選びに選んで決めた楽しみにしていた花嫁衣装、化粧もそこそこでは、残念ですよね。洋装から和装に着替える時間はしっかり確保して下さいね。

さあ無事に花嫁も出来上がり、お迎えをします。司会者は会場内でスタンバイ。まず何を目安に話しだすかと言うと、両家の両親が席に着いた頃なのです。それは、列席者が会場に揃い、和装であれば白無垢から色打ち掛けへとお召し替え中と言う時間です。(打ち掛けのみもあり)そこで、司会者に案内して欲しいこと。例えば手作りの作品やプレゼントの紹介、特別にこだわったこと、など打ち合わせの時にはっきりと伝えましょう。

披露宴全体をどんなイメージにしたいのか。どのような列席者でどんな雰囲気を望み、又明るい、楽しい、なごやか、厳かさ、感動と笑いなどと、具体的に伝えてください。私が担当した場合はすべてが入っていますが。(笑)

次に花嫁衣裳の数にもよりますが、この衣装は長く着たいとか平均して、着ていたいなど希望を伝えるとそれによって、お色直しのタイミングが変わってきます。

例えば、ケーキ入刀は白のドレスでとか、この衣装で父と歩きたいとか、父親と入場して新郎とバトンタッチのシーンに親があこがれていたなどと、どうしてもやりたかったことを先に話しておくと司会者や担当者がアドバイスしながら、スケジュールを決めてくれます。

とにかく、遠慮なく夢を語ってください。そして、思い出に残る世界にたった一つの記念日を作りましょう。司会者や担当者は頼られるとがんばりますよ。甘え上手になってくださいね。

次回はお祝いのスピーチとプロフイール紹介についてご紹介します。

2005.07.19