月別アーカイブ: 2005年9月

[12]人前結婚式

第12回

人前結婚式

先日の披露宴のスピーチで聞きました。おめでたい時に日本では魚の鯛を食べますが鯛は雄と雌が夫婦になると一生相手を代えることがないそうです。披露宴にとてもふさわしいお話ですね。

でも、考えてみるとさまざまなスタイルで厳かに結婚式を挙げるのは人間だけですね。たまにその日の誓いを忘れてしまう夫婦も多いようで、鯛のけなげさには感動します。

結婚が決まったら、まず両家の親などの意向を参考に神前か仏前か教会式か菜度と迷うお二人も多いと思います。特に一方が宗教にこだわる家であれば、無視もできませんし、また、宗教色をあまり出したくない場合でも人前結婚式がお勧めです。

☆人前結婚式とは-神様や仏様に誓うのではなくお二人にとってかけがえのない大切な皆さんの前で、夫婦になり生涯、愛する事を二人が誓いご列席の皆さんにお二人の結婚の証人となっていただくものです。

披露宴の入場の時間から始める披露宴会場内での場合とガーデンやロビー、その他(思い出の場所、趣味やスポーツにちなんでの場所等)の披露宴会場外の場合があります。

進行内容はさまざまで、基本的には何の決まりもない自由なものですが、列席者に納得してもらえるように気持ちは真剣にやりたいと思います。

衣装や場所でかなりイメージがちがいますが、基本的な人前結婚式の進行をご紹介しますね。(ナレーション入りです。)

  • 人前式の説明(上記☆の部分)と温かく見守っていただくようにと列席者にお願いする
  • 入場ーー新郎新婦のご入場です。
  • 開式の辞ー只今より(旧性でお二人の名前)の人前結婚式を始めてまいります。
  • 誓いの言葉ー初めに誓いの言葉を述べていただきます。
  • 指輪交換ー次に指輪の交換をいたします。ポーズをとって指輪をご披露ください。
  • 誓約書に署名ーここで誓約書に署名を行っていただきます。(新郎、新婦の順)
  • MC―それではその誓約書を皆さんにご披露下さい。ご覧いただきましてお二人の結婚に賛同と祝福の拍手をお願いいたします。(拍手)平成17年○月○日、今ここにお二人の結婚が成立いたしました。おめでとうございます。
  • 閉式の辞ーこれをもちまして(旧性なしでお二人の名前)の人前結婚式を納めさせていただきます。

この後お二人の退場か披露宴へと続きます。私の簡単なナレーションですが、決して新郎新婦の行動に「お願いします」と言わないようにしています。淡々とセレモニーらしく、緊張のなかにもほほえましいお二人。そして生涯に一度のその時間を皆で迎える感動が一つになり、毎回それぞれに印象的な人前結婚式ですよ。

次回は和風洋風、オリジナル人前式の進行例をご紹介しますね。

2005.09.20

[11]思いっきり披露宴

第11回

思いっきり披露宴

朝夕は涼しくなりましたね。ご報告です。マガジンの第一回目に登場したI君がこの度めでたく念願が叶い、ラジオの番組を担当してラジオから声が流れる事になりました。夢の仕事に就職できたと報告する彼はとてもさわやかで、これからの成功を祈るのみです。

さて、今回は、今までに見た披露宴でさわやかで好印象のオリジナルをご紹介しますね。

まず何より、お二人もご家族も心から喜び当日を迎えられた披露宴で、あらゆるものが手作りのプレゼントです。人前式での指輪はいとこの手作り。リングピローはお母様、ウエルカムボードの枠はお父様で木製にペンキの色が会場にぴったり「ようこそ」と書かれたその味わいのある文字はお習字の先生の新婦のお姉様、会場の花は新婦を小さい頃からかわいがって下さったご近所の花屋さんが心をこめて。。丸い長テーブルにクリーム色に白のテーブルクロス、中央にグリーンのつたがはっているようで、そこに小さいスイカとトマトがアレンジされていてかわいいイメージでした。会場は国の無形文化財に指定されたホテル。レトロなムードが漂い最高です。

テーマを決めてとことんこだわるのはいかがでしょうか。レトロ、和風、洋風、手作り、おいしいお料理、音楽、衣装、会場生花、また、お二人の思い出にちなんで、ご両親に感謝を込めて、など。

演出では相変わらず、ケーキ入刀が行われていますがフアーストバイトのシーンもお二人の人柄が現れなかなかいいコーナーですよ。あとご両親にもケーキ入刀をしていただくとけっこう盛り上がります。ケーキ入刀では子供たちを集めてシャボン玉を吹いてもらったこともありました。(できない会場もあり)この他にお二人への花束のプレゼントやリングボーイフラワーガール、余興での子供のコーナー等意外と子供たちの出番があるとその親御さんや祖父母に喜ばれますよね。

インタビュー、テーブルスピーチ、ゲームやくじの抽選でプレゼントも楽しいですが、すべて程よい時間で切り上げる事、何かポイントを絞る事も大切ですね。やはり司会のやり方にかかってますよね。

明瞭なよく通るいい声で、さわやかな人柄を表す笑顔。そんな司会者に出会えたらいいですね。でも、くれぐれも打ち合わせを司会者の面接とまちがえないようにお願いしますね。せっかくのご縁ですから、仲良くやりましょうね。そして思いっきり個性的で納得の披露宴を作りましょう。

2005.09.01