第12回
人前結婚式
先日の披露宴のスピーチで聞きました。おめでたい時に日本では魚の鯛を食べますが鯛は雄と雌が夫婦になると一生相手を代えることがないそうです。披露宴にとてもふさわしいお話ですね。
でも、考えてみるとさまざまなスタイルで厳かに結婚式を挙げるのは人間だけですね。たまにその日の誓いを忘れてしまう夫婦も多いようで、鯛のけなげさには感動します。
結婚が決まったら、まず両家の親などの意向を参考に神前か仏前か教会式か菜度と迷うお二人も多いと思います。特に一方が宗教にこだわる家であれば、無視もできませんし、また、宗教色をあまり出したくない場合でも人前結婚式がお勧めです。
☆人前結婚式とは-神様や仏様に誓うのではなくお二人にとってかけがえのない大切な皆さんの前で、夫婦になり生涯、愛する事を二人が誓いご列席の皆さんにお二人の結婚の証人となっていただくものです。
披露宴の入場の時間から始める披露宴会場内での場合とガーデンやロビー、その他(思い出の場所、趣味やスポーツにちなんでの場所等)の披露宴会場外の場合があります。
進行内容はさまざまで、基本的には何の決まりもない自由なものですが、列席者に納得してもらえるように気持ちは真剣にやりたいと思います。
衣装や場所でかなりイメージがちがいますが、基本的な人前結婚式の進行をご紹介しますね。(ナレーション入りです。)
- 人前式の説明(上記☆の部分)と温かく見守っていただくようにと列席者にお願いする
- 入場ーー新郎新婦のご入場です。
- 開式の辞ー只今より(旧性でお二人の名前)の人前結婚式を始めてまいります。
- 誓いの言葉ー初めに誓いの言葉を述べていただきます。
- 指輪交換ー次に指輪の交換をいたします。ポーズをとって指輪をご披露ください。
- 誓約書に署名ーここで誓約書に署名を行っていただきます。(新郎、新婦の順)
- MC―それではその誓約書を皆さんにご披露下さい。ご覧いただきましてお二人の結婚に賛同と祝福の拍手をお願いいたします。(拍手)平成17年○月○日、今ここにお二人の結婚が成立いたしました。おめでとうございます。
- 閉式の辞ーこれをもちまして(旧性なしでお二人の名前)の人前結婚式を納めさせていただきます。
この後お二人の退場か披露宴へと続きます。私の簡単なナレーションですが、決して新郎新婦の行動に「お願いします」と言わないようにしています。淡々とセレモニーらしく、緊張のなかにもほほえましいお二人。そして生涯に一度のその時間を皆で迎える感動が一つになり、毎回それぞれに印象的な人前結婚式ですよ。
次回は和風洋風、オリジナル人前式の進行例をご紹介しますね。
2005.09.20