第4回
これからの披露宴<その2>
数日前から全国的に雪。庭にでて小さな雪だるまを作ってみた。ふと見ると、庭の隅に、凛と咲く数本の水仙の花。二本摘んで、ブルーのガラスにさしてみた。本当に生き生きと、さわやかな香りを放っている。そういえば花嫁もたくさんみてきたが時折、幸せそうだなとは言えない花嫁がいた。
逆に二人の披露宴を楽しく作り上げたいと、私のもとを訪ね、みごとに思い通りの納得の披露宴をやりとげた花嫁の幸せそうな笑顔。そんなカップルから披露宴の後も、近況報告などお便りをいただくが、皆、ますます輝いています。
なんでもこだわる人は、意外と変わり者といわれ誤解をされることもあるかもしれませんが、私が出会った2000組以上のカップルの中で、普通でいいです。と披露宴を義理のように考えている二人には人間的にも魅力を感じませんでした。
結婚が決まり、披露宴をすることが決まったら、あなたはどこを訪ねるでしょうか。ホテルの婚礼課、ブライダルのプロデュース会社。親戚の美容師。知り合いの衣装屋。これらの場所は、そんなカップルが飛び込んでくるのを待っています。なぜなら、商売だからです。お金を惜しまず、商売人のアドバイスにまかせる覚悟があるなら、それで良いと思いますが、
二人の夢、予算、イメージがあるのであれば、まず何を大切にしたいのか。会場の高級感。おいしいお料理。あこがれの衣装の。メイクだけにはこだわりたい。冬でも好きな花を飾りたいなど。もし、採算ばかり考えている業者に飛び込めば、あなたはすごくわがままな変な人と言われてしまうかも知れませんお二人の意味のあるわがままな夢を理解できるのはわずかな本当の職人と芸術家です。情熱をもって当たっていればかならず良い出会いがあります。求めれば必ずあなたの近くにいます。
実際、ホテルの婚礼課の窓口にいる、ブライダルプランナーと名の付く女性に婚礼の現場を知る人はあまりいないようです。彼女や上司が熱心なカップルのことをなんと言っているのか、それは変わったカップルですから、司会者さんよろしくと。それは、経験からアドバイスすることができないだけなのです。
オリジナル性を出すには確かに予算もかさむでしょうが、すべてオプションにして、基本のパックを安く見せかけているところもあるようです。
追加追加で、清算時に青ざめ夢を亡くしたカップルもいます。婚礼業界の業者は紹介することによりマージンが支払われます。衣装については3割が常識。
紹介してあげるよ。顔が利くよ。この言葉を信じて、当日、厚塗りの化粧で泣いていた花嫁の顔を今でも覚えています。
2005.03.29