[09]披露宴の作り方(その2)

第9回

披露宴の作り方(その2)

暑い日々が続きますね。私は夏生まれだからでしょうか、夏休み、海、花火、お祭り、と言う言葉を聞くと妙にわくわくします。また、食欲旺盛、夏太りまっしぐらです。、

お約束のシリーズ、今回はスピーチとプロフィール紹介ですね。心からのお祝いのスピーチは本当にいいものです。スピーチのスタイルは列席者の中から代表の方がマイクの前に進み緊張のなかでいただくものと和やかな雰囲気の中でのテーブルスピーチがあります。

プログラムのどこでスピーチを入れるかは列席者の顔ぶれによりまた順序があることもご存知ですよね。

私がこれからお勧めしたいのはテーブルスピーチです。乾杯後の和やかになってからがいいですね。但し、限りある披露宴の時間の中で、スピーチ全体で10分~15分までが限度。いろんな立場の方に少しずつお話をしていただくことにより、、お二人の経歴や人柄が列席者に伝わり、それこそ義理のように読み上げられるプロフイールの紹介なんていらないかもですね。

先日の打ち合わせでお二人からの提案で、抽選をして当たった方にスピーチをしていただくというのがありましたが、列席者の中にはマイクを向けられるのがとても苦手な方もいます。

MC山田がテーブルスピーチをお願いする場合は当日、あらかじめお知らせします。できれば、お二人とどんな関係でどんな話をしていただけそうか、調べておきます。順番と話の展開と結び方まで自分の中に出来上がり、思うようにはなりませんが、とても楽しみです。後はお客様に恥をかかせないように、フォロー役に徹します。やはり司会者の腕にかかってますね。

列席者が100人以上の場合はテーブルスピーチも早めに切り上げないとざわついてしまいますが、少人数の小さなパーティなら温かい演出になります。

次にプロフィールですが、会場や司会者が用意しているプリントの質問に答えてそれがそのままワンパターンの文章になるなんてもう古いと思います。

生年月日と生まれた場所、両親や兄弟までは必要でしょうが、学歴はどんな地方でどのように育ったかを伝える為のものだから卒業の日付けもいらないし~小学校から~中学校を経て~高等学校へ進学され(さらに~大学へ進まれ)ご卒業後~で良いのでは。

それより、人柄や交際中のエピソード、これからの豊富など、こんな二人です、どうぞ宜しくという気持ちのこもったものを作るようにお勧めします。

生まれた時の様子やご両親から聞いた子供の頃のとっておきのエピソード。名前の由来。学生時代の活躍ぶり。お二人のなれそめに関するもの。など。

お二人にとって、特徴となる部分を温かく楽しくお伝えできたら、大成功。

次回はは文章ではなく映像でお二人を紹介する方法そして、BGMなどオリジナル持込についてをご紹介しますね。

2005.08.05

[08]披露宴の作り方(その1)

第8回

披露宴の作り方(その1)

司会の仕事も昨日の婚礼でしばらく夏休みです。九月からのピークに向けての充電期間。夏をおもいっきり楽しみたいと思っています。

さあ、これから披露宴の準備にかかる皆さん、思いっきり業界の裏話をしますので、参考にしてくださいね。

まず、披露宴で新郎新婦が入場する時間はお客様をご招待した時間になっているようです。実際、遅れて始まることも時々あるのですが、お客様にとってとても失礼なことですよね。

教会や神社が会場外の場合、移動の時間や、集合写真の時間も含めて余裕をもっているはずなのに、到着が遅れる場合、又、会場の中での挙式でも実は、大安で花嫁が廊下を走り回っているような日は会場側も遅れる事がわかっている時もあります。当日の会場の予約状況を聞いて確認をして下さい。

遅れる理由で近頃多いのは、花嫁の衣装が洋装で挙式その後、和装で入場の場合。美容師さんの腕次第でもありますが選びに選んで決めた楽しみにしていた花嫁衣装、化粧もそこそこでは、残念ですよね。洋装から和装に着替える時間はしっかり確保して下さいね。

さあ無事に花嫁も出来上がり、お迎えをします。司会者は会場内でスタンバイ。まず何を目安に話しだすかと言うと、両家の両親が席に着いた頃なのです。それは、列席者が会場に揃い、和装であれば白無垢から色打ち掛けへとお召し替え中と言う時間です。(打ち掛けのみもあり)そこで、司会者に案内して欲しいこと。例えば手作りの作品やプレゼントの紹介、特別にこだわったこと、など打ち合わせの時にはっきりと伝えましょう。

披露宴全体をどんなイメージにしたいのか。どのような列席者でどんな雰囲気を望み、又明るい、楽しい、なごやか、厳かさ、感動と笑いなどと、具体的に伝えてください。私が担当した場合はすべてが入っていますが。(笑)

次に花嫁衣裳の数にもよりますが、この衣装は長く着たいとか平均して、着ていたいなど希望を伝えるとそれによって、お色直しのタイミングが変わってきます。

例えば、ケーキ入刀は白のドレスでとか、この衣装で父と歩きたいとか、父親と入場して新郎とバトンタッチのシーンに親があこがれていたなどと、どうしてもやりたかったことを先に話しておくと司会者や担当者がアドバイスしながら、スケジュールを決めてくれます。

とにかく、遠慮なく夢を語ってください。そして、思い出に残る世界にたった一つの記念日を作りましょう。司会者や担当者は頼られるとがんばりますよ。甘え上手になってくださいね。

次回はお祝いのスピーチとプロフイール紹介についてご紹介します。

2005.07.19