[03]ハンサムドイツ人、しかし…

私がハワイに留学していた頃、ドイツ人の男の子とデートしたことがありますが、これは絶対長くは続かないだろうなと確信しました。外見は長身で髪もブロンド、目もブルーでモデルみたいな男の子でした。でも性格は30年前の亭主関白な日本人(30年前の亭主関白は見たことないのですが)みたいで、はっきり言ってデート後は疲れました。
デートの時、ドイツ料理しか食べず、他の料理は無関心。もちろん日本食も却下。一緒にビーチに行っても、ひとりで真剣に泳いで私をほったらかしにしている状態でした。仕方ないので砂浜で本を読んでいると、「何で本なんか読んでるの?せっかくビーチにいるのに・・・」と彼。だって私が海に入ってもそばにいてくれないし、体育の授業のような泳ぎをしたって楽しくないでしょ?私は浮き輪につかまって、彼が私のそばにいてくれることを期待していたのに、まるで水泳の合宿のよう。ここはハワイのビーチよっ!
あと、映画を見に行った時のこと。映画はハリウッド映画でコメディ・アクションだったんだけど、映画終了後、こんなアクション映画は教育に悪いだの、アメリカ人は野蛮なことばっかりしていると批判の嵐。彼はまじめというか、柔軟性がないというか、はっきり言って彼とのデートは楽しくなかったの。唯一よかったことは、彼はハンサムで彼の顔を眺められたこと。
ドイツ人と一度親しくなると一生の友と言われているらしいけど、私は数回のデートで終わってしまいました。ちょっと気難しいところがあるけど、決して悪気があるわけではないので、こちらがおとなしくハイハイと言っていればうまくいくのかもしれないですね。私にとってドイツ人は別世界の人という感じ。共感しあえるものが見つからなかったのが残念。ドイツ人は旅行好きで有名で、1年に1ヶ月くらいの有給休暇がもらえるらしく、アジア方面など旅行をする人が多いです。でも日本で長期滞在している人達は少ないかも。
谷川ともみ