[06]シンガポール人の友人

ハワイに留学しているのに、日本人とばかり遊んでいた私にルームメイト(日本人)のクラスメイト、シンガポール人達がパーティーをひらくので誘われて行くことになりました。
私のルームメイトは私よりもはるかに英語のレベルが上なのでシンガポール人達と同じクラスなのです。(シンガポール人は母国で英語習うので、留学は大学卒業目的です)。ルームメイトの彼氏もシンガポール人でした。パーティーはあまり乗り気ではなかったのですが、たまには気分転換する必要もあるので行くことになりました。
すると、なんとなく懐かしい感じがするではありませんか。そう、シンガポール人達もタイ人と同様、みんな親切で、おもしろく、楽しくて、私は英語が上手に喋れないけれど、一生懸命耳を傾けて聞いてくれました。彼達は自分達が知っている日本語を私に話してくれて、とても楽しませてくれました。これをきっかけに私はシンガポール人達と一緒に遊ぶようになりました。私が宿題で困っている時は手伝ってくれたり、英語を教えてくれたり、おかげで私はすばらしい成績を取ることができました。
シンガポール人の友達の中に、「マイケル」という男の子がいて、私のことを気に入ってくれたんだけど、私は恋愛モードにスイッチが入りませんでした。マイケルは私にとってお兄さんみたいな存在だったので、一緒に出かけたりするものの、恋愛感情になるということになりませんでした。でもマイケルをはじめ、みんないい人達でした。数年後、彼らはハワイで大学を卒業し、シンガポールに戻って、それぞれ仕事に就きました。
ちょうどその頃、私と私の母、兄とでシンガポールへ旅行に行くことになりました。早速、マイケルに連絡を取り、会うことになりました。マイケルは私達のガイドになってくれて、いろんな所を案内してくれました。英語のわからない母には日本語で話してくれるし、私がシンガポール航空のユニフォーム(どこかで買えるらしい)が欲しいと言えば、店を探してきてくれて買ってきてくれたり、それはもう、いたせりつくせりでした。
母は大喜びで、「マイケルと結婚したら?」と言うまでに。ちなみに母は今でも、「マイケルはどうしてるのかしら?」とか「ともみはマイケルと結婚して欲しかった」と言います。私もマイケルのことは好きだったけど、友人としての好きで、最後の最後まで恋愛に結びつくことはありませんでした。でも今では最高の友人です。外国人の友人を持つって本当に貴重で素晴らしいことだと思います。
あなたも外国人のお友達作ってみませんか?
谷川ともみ