イラク戦争とSARSという歴史的なそれも不安な出来事に一度に遭遇し、おそらく報道関係者も命をはっての戦いの毎日と推察します。公共のメディアに登場する専門家の見方、考え方よりも一般の人のものの見方、考え方の方が人間性が現れていてなぜか私の心には残りました。
あるメルマガでしたが、SARS感染者の多いのはアジアを除くと米国でこれはイラク戦争を仕掛けた天罰、という意見でした。
私の友人の女性は、SARSの発生は戦争などしている場合ではない、という啓示だと言っています。
私の読者の方は、SARSはアジアで繁栄している東アジア地域へのイスラム教徒からの嫌がらせ、特に東南アジアの経済を牛耳る華僑の故郷は香港や広東が多いからではないかと推論しています。
戦争とSARSで出張に行かなくてすんだのでうれしい、というのもどこかで読みました。逆に情報のアップデートのために休日出勤になっているのが知人の勤務する政府機関です。
最初のおふたりの説からは、戦争に対する罪の意識や罰といった道徳観を強く感じる性格をうかがえるし、三人目の方からはアジア全体に関する造詣の深さを感じさせられます。最後は正直と言えばそれまでですが、自分中心にしか世界を見れない人ならちょっと残念です。
さて、私が何を感じたかと言うと、まず戦争の方については湾岸戦争以来続出する「軍事評論家」、戦争の無い時は何をしておられるのか。また、ほとんど戦後のお生まれのようで、戦時体験はないようにお見受けします。従軍記者あるいは自衛隊のご出身などはまだしも、戦争を放棄して60年近い国に「軍事」の「評論家」がどんどん増えるのはいかがなものでしょう。
また、フセイン大統領やかなり抵抗すると見られていた共和国防衛隊という人々はどこへ消えたのでしょうか。化学兵器や大量破壊兵器はあるのか、ないのか。今後の利権をめぐって先進国どうしの戦いがどうなるのか。本当にイラクの国民に平和は来るのか、彼ら自身で平和にしようと努力する気持ちはあるのか、報復テロは世界で増え続けるのかなど、バグダッドが陥落しても不安は増える一方です。
SARSの方については、私の知る限り香港と広州を毎月のように往復している日本人ビジネスマンは山のようにいます。なぜ、日本で感染者が出ないのか?私が考えたのは中国になくて日本にあるもの、他の外国にもなく、ほとんどすべての日本人に共通するものがないか、ということでした。結果として、日本茶だと思うのですが皆さんはいかが思われますか?
SARSのおかげで香港のビジネスパートナーの来日もキャンセル。本人たちはいたって元気ですが、日本の皆様が嫌がるでしょう、との配慮からです。また、私も月末に香港と広州に出張の予定でしたが、これもキャンセルをせざるを得ません。久方ぶりに時間をゆっくり使えていますが、収束後のしわ寄せを考えるとこれまたちょっと不安でもあります。
河口容子