[086]葡萄の木まつり

今年は異常な暑さのため例年よりもヴァンダンジュ(葡萄の摘み取り)が2週間以上も早まったけどその収穫量はかなり厳しいもののようです。暑かったから出来は良いものの暑すぎて腐って使えなくなったものも多くこの年のワインの値段が将来高騰するのが今から見えるよう。そんなワインの将来の価格の心配をするのは先々にして今は収穫を素直に喜び、そしてその恩恵にあやかりたい、ワイン祭りにて。
ディジョンは8月の第4週目になるとFetes de Vignes葡萄の木祭りなるものがあります。毎晩広場やどこかの劇場で外国民族の踊りやショー、ディナーショー、コンサートが繰り広げられます。町挙げての1大イベンイベント。飲めや歌えや踊れやっていう感じで私なんておちおち会社のデスクで書類の山と格闘している場合ではないとさっさと仕事を切り上げる。残業が趣味と思われている私が定時前に机を片付けだすのを見て同僚は「おデート?」と聞いてくれるのではなく「ワイン祭り?」と私をアル中のパーティアニマルのように言う。全く当たっていない訳でもないから素直に「うん」と返事をして退社。町へ繰り出す。


1週間続くこのお祭りの最大イベントは土日の大試飲会。町中に数箇所の試飲テントがあり8ユーロで試飲グラスと試飲券を買う。地図をもらいそれを見ながら各テントでブルゴーニュの素晴らしいワインを楽しむ。もちろん気に入ったらその場で買える。お祭りだから驚くぐらい安い値段で買えるのもこのお祭りの魅力のひとつ。シャブリのグランクリュ(特級)が7ユーロ以下で買えたので皆が並んでいた。気の短いフランス人でも並んで物を買うこともあるんだとひたすら感心。この時期ならではの味である摘み立ての葡萄をそのままプレス機で絞りジュースにしたものが飲める。市販のジュースはジュース用の葡萄ですが、これはワイン用の葡萄から絞ったジュース、そこら変じゃ飲めないわよ。
試飲テントではワインのほかにもフォアグラやパテの試食もあり6箇所も周ると一食上がってしまう。また土曜日は商工会議所でブルゴーニュ名産品フェアーがあり12ユーロ位でジャンボン・ペルシエやエスカルゴなどのオードブルの盛り合わせにワインが付いていました。フェアーは今年から始まり大成功のようだったので多分来年もあることでしょう。8月下旬にフランス旅行を考えているのなら是非このお祭りのときに我ディジョンへ。
Fete de la Vigne関連サイト: http://www.fetesdelavigne.com
夢路とみこ