[45]iPod(アイポッド)が変えたもの
音楽ソースが、LPレコードの溝を飛び出し、データとして記録されるようになったのがカセットテープ。そしてそのデータは電子ファイルとして扱われるようになり、同時にファイルを圧縮する技術も進歩し、そのファイルを格納するメモリー技術の進歩と共に手のひらに入る音楽プレーヤーが登場。もはやアナログレコードプレーヤーの出番はありません。
立役者はiPod でしょうか。
手のひらに入る音楽ソース源はその使いやすさもあって、頑固なアナログマニアの食指も動かしつつあります。だって、とても便利なんだもん。
iPod にあわせたスピーカーも出てきました。一見おもちゃみたいなスピーカー群ですが、意外やこれは結構まともな音。便利さ、ファッション性、収納性を天秤にかけると、もはやでかくて重たいスピーカーの出番はありません。
【自在に動き回るスピーカー】
自ら音源を持ち、そして踊りだすロボットが登場しました。その名はmiuro(ミューロ)。左右2つの車輪を持ち、その場での停止や前後、回転などを行なえる自律移動ロボット。車輪の外側にソフトドームツィーターとウーハーが配置され、本体にはiPod を装着。
【置物のように気取っているスピーカー】
テーブルの上に陶器のように自分の居場所を決めるスピーカーはミュージックマグ。テーブルで手軽に気楽に音楽を再生。iPod だけでなく他社のミュージックプレイヤーにも繋げる簡単スピーカー。電源はプレーヤーから供給するので不要。場所を選びません。スピーカー本体に陶器を使用。マグカップをイメージさせる素材とデザインでキッチンやリビングのインテリアとしても素敵。マグの底から味わい深い音の粒子が香り立ちます、とのこと。
【iPodが目覚まし時計に!】
iPod を接続すると、目覚し時計として自分の好きな音楽を再生することが可能。スヌーズ機能も搭載していますから頑強な朝寝坊諸氏にも対応可能。目覚し機能だけではなく、iPodの充電器としても使え、またiPod 用のステレオスピーカーシステムとしても使用可能です。
【極めつけはBOSEサウンドドック】
もうおなじみのiPod のために専用設計されたBOSEの画期的なサウンドシステムです。本格的なスピーカーに匹敵するほどの高品質で力強いサウンドが部屋中に溢れ出します。
こういった流れは滞ることなく進むでしょう。需要があるからです。需要があれば経済は動きます。ピュアなアナログオーディオは極めて旗色が悪いです。見かけのノスタルジーを追うのではなく、本当に良い音を求める以外に生き残る道はありません。
2007-05-08