[12]PCサウンド

2017年1月1日

PCMサウンドではありません。PCサウンド、つまりパソコンから出てくる音です。読者諸兄も日頃感じられていることと思いますが、一度でもピュアオーディオに手を染めた人なら絶対に許せないのが、PCサウンドです。つまりパソコンから流れてくる音です。なにこれ?という範囲を超えて笑えます。が、まあこのあたりも金のかけようなんでしょうけど。

まだPCもCD-ROMを搭載していないDOS時代は、いわゆるパソコンとしての自覚があり、使う方もただひたすらパソコンとして使うことに没頭していました。オーディオは別に楽しんでおりました。

ところがWindows3.1が出た頃でしょうか。CD-ROMが搭載され市販のCDが聞けるようになった。パソコンでCDが聞ければ便利であることには違いない。ということでPCで聞くことにチャレンジする。

PCで音楽を聞くにはサウンドボードとやらが必要らしい。で、ショップで調達してみたらこれがちゃちなボード。こんなんで音出るの?これにどうやって金メッキのピンコードをつなぐの?と不思議に思っていたら、ピンコードではなく、ステレオミニジャックでつなぐらしい。この時点でこんなものオーディオと呼びたくない気持ちがむくむくむく。

サウンドボードを繋いでみてスピーカーが無いことに気がついた。しかし、PCボードについている(らしい)アンプでは我がNS1000Mを繋ぐ気にもならない。更に調べてみると、アンプ内蔵のスピーカーじゃないとダメらしい。あ、アンプ内蔵ですと??

仕方無しにまたショップに赴く。そこで見つけたのは、プラスティック製の箱に収まったラジカセクラスのスピーカーたち。ヤマハのスピーカーだけはデザイン面で光っていましたが。ここで、PCに音を期待してはいけないという当たり前のことに気がついた筆者は、現在ワンセット1,980円のスピーカーを繋いでPCサウンドを聞いております。

最近では、CDのみならずDVDも聞くことが出来るという。しかしね、やっぱりちょっと違うんだなー。PCで音楽を安直に聴くのではなく、やるなら音楽を聴くためのホームオーディオをコントロールするPCを目指すべき。

今のPCメーカーだって、以前はオーディオでメシ食っていたんだから不可能な相談ではないですよね。日立フローラLo-Dとか、NECバリュースターA10とか、SONY-VAIO-G7とか、やれば出来ると思いますよ。しかしくどいようですがPCの音ってチト違う(ぶつぶつ)

2000-08-05