飲酒運転による重大な事故が多発しています。助手席にカップ酒が置いてあったり、飲酒後に泥酔状態でドライブしようと出かけたり。こんな事件が多くなるおかげで罰則はどんどん強化。市民は肩身の狭い思いを強いられます。
罰則の強化。これは致し方ないと言えばいたし方ありません。飲酒運転の罰金が50万円となれば、これは相当気をつけるでしょう。しかししらふの時には気をつけようと思っていても、飲んでしまうと理性が吹っ飛び、違反を犯してしまうことはあると思います。
そこで更に法律は、一緒に飲んでいる仲間や飲食店にもその監督義務を強いることになるのです。本来ならば、成人している人は自分の行動に責任を持つものの、他人の行動まで責任を負うことはありません。同僚が飲もうが飲酒運転をしようが、他人には関係のないことです。しかし飲んでしまうと理性が吹っ飛ぶがゆえに、行動を一緒にする人にも監督義務を強いるのは仕方のないことかもしれません。
しかし、先日の泥酔した違反者を駐車場に置いて帰ってしまった同僚に対して責任を求める判決は行き過ぎと感じます。また違反者の妻に対しても、同じように責任を求めましたが、これは却下されました。当然です。
飲酒運転がこれだけ多いと、さも飲酒運転が悪いようにされてしまいますが、飲酒運転が悪者にされる理由は「事故を起こしたら大変」だからです。そこで提案。いっそ「飲酒しても大丈夫」なクルマ社会はいかがでしょう?
飲酒運転などとんでもない、と考える向きは頭が固いかもしれません。飲酒運転しても安全に出発地から目的地まで行ければいいのでしょう?でしたらそういうクルマを開発すればいいのです。おそらくすでにトヨタなどでは考えられていることです。
以前シートベルトに関しても同じように議論されたことがありました。シートベルトをするのは安全のため「やむなく」するのであって、シートベルトをしなくても安全な車を作れば、もはやシートベルトの概念も不要です。安全運転をしようと思っても夜間や大雨の日は視界が悪く、大変です。そこで、センサーを使って夜間や大雨の日でも、視界を補足するシステムついでに危険を察知してそれを警告補正するシステムがあれば安全です。
目的を達するために、色々な制約があるのはそのシステムが「古い」からであって、根本を解決すればいいのです。そう考えると今の道路交通法は「泥棒を捕らえて縄をなう」「くさいものにフタ」であることがよくわかりますね。
「そういえば昔は飲酒運転の罰金が高かったよねぇ。携帯電話も禁止だったし、シートベルトなんて窮屈なものもあったわねぇ。」ハイテクコミューターで移動中、こんな会話をお酒を飲みながらする日も近いのではないでしょうか?
◆「酒酔い運転」x「酒気帯び運転」
飲酒運転というのは法律では「酒酔い運転」となります。酒酔い運転で捕まった場合は違反点数25点、欠格期間2年の免許の取り消し処分、3年以下の懲役又は50万円以下の罰金となります。
酒気帯び運転は2段階あり呼気1リットル中のアルコール濃度が0.25mg以上は違反点数13点、90日間の免停処分です。アルコール濃度が0.15mg以上0.25mg未満の場合は違反点数6点、30日間の免停処分、1年以下の懲役又は30万円以下の罰金となります。酒酔い運転および酒気帯び運転は事故を起こさなくても違反となります。
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