[264]弔事用切手と弔事用はがき
そろそろ喪中はがきの用意をする時期となりました。喪中はがきは相手が年賀状を用意する前に出さなくてはならず、もちろん年内に届く必要があります。気の早い人は10月中に出す人もいますが、あまり早いと忘れられてしまい、年賀状が来てしまう場合もありますので、通常は11月中旬あたり、遅くとも12月初旬には届くようにしたいものです。
喪中はがきは印刷屋さんに依頼するのが一番手っ取り早く、間違いもありません。しかし、せっかくパソコンとプリンターがあるので自分で作ってみるのもいいでしょう。喪中はがきを自作する場合は官製はがき(公社になった今も官製はがきというのだろうか?)を使う場合と、はがき用の印刷用紙に印刷する場合とがあります。
◆官製はがきを使って自作
官製はがきを使う場合は、通常葉書ではなく、弔事用のはがきを使うと便利です。価格は通常はがきと同じですが、料金印字部分に胡蝶蘭を使った地味なデザインとなっています。郵便局で「弔事用にも使えるはがき」といって買ってください。
裏面は、パソコンソフトに従って、寒色系薄墨色のデザインがあると思いますので、それを使います。文例もありますので、拝借してしまいましょう。喪中はがきの場合は、私事や近況などを入れないように。また文頭の挨拶も不要です。文例の通り、何も足さず何も引かず、そのままで大丈夫です。文中には句読点(、や。)は入れません。
宛名面については特に注意すべき点はありません。通常のはがきを出すときと同じで構いませんが、官製はがき特有の郵便番号欄が赤いのが気になりますがこれは致し方ありません。宛名面は郵便局が使用するものなので、確実に届くための配慮が必要です。住所や宛先も薄墨ではなく黒を使います。
◆私製はがきを使って自作
私製はがきとは切手を貼って出すはがきのことです。白紙のはがき専用紙を買って印刷してもいいですが、喪中はがき用にデザインされた物も出回っていますので、そういった製品を利用すれば便利です。
私製はがきの良いところは、郵便番号枠も薄墨で印刷されている用紙を選ぶことができる点です。欠点は改めて切手を貼らなければならないこと。切手を貼る際には必ず弔事用の切手を貼ってください。郵便局で弔事用の切手が売っています。弔事用はがきに使う50円切手は「葦に流水模様」、弔事郵便用の80円切手は「コウホネ」のしぶいデザインになっています。
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