[058]24時間営業の功罪
ウチの近所には長年食料品店をやっていた地元の人(名士)がいるのですが、いまどき旧態依然とした食料品店が流行るはずもなく、閑古鳥が鳴いていました。ところが先日一台決心をしたのでしょう。立派なコンビニに姿を変えていました。
条件の厳しい大手コンビニと提携し開店したのですが、その甲斐あって大繁盛です。で、ここは住宅地に隣接していることや、もともと地元の名士ですからお金に困っているわけではないので、24時間営業ではなく7時~11時までの営業です。これが極めて平和なんですね。
24時間営業にお店があると便利だとは思いますが、毎日24時間利用するわけではありません。利用時間を調べてみると、意外に7時~11時に収まっています(私の場合)。もとよりコンビニは7時~11時という人が起きている時間に営業するというコンセプ トですから7時~11時の営業時間で採算が取れるようにするのが正しいと思います(だから店名がセブンイレブン)。世にはびこる24時間営業の店は、つまりそれほど儲かっていないんですね。だから24時間営業を余儀なくされているのです。
さて、問題なのは住宅地にある24時間営業のコンビニやファミレスです。24時間すれば深夜にお客も来ましょう。ワ(バ)カモノがたむろすることもあります。騒音を撒き散らすクルマがたくさん止まっていることもあります。行儀の悪い彼らを責める前に、そういう人たちを集めてしまう店のポリシーに納得いかないものがあります。店の周囲には「お静かに」みたいな看板がありますがこれは気休め、近所に対してのジェスチャーでしょう。そもそも営業しているのですからお客は来ますよ。
しかしその時間は近隣の住宅では人が寝ているのです。何の権利があってその人たちの安眠を妨げられるのでしょうか?安眠は基本的人権です。そこに店を出せば安眠を妨害するとわかっていて出店する神経は脳みそがダイオキシンで破壊されているのでは?と思ってしまいます。
深夜営業や24時間営業が悪いと言っているのではありません。場所をわきまえろと言っているのです。24時間休まずに機能している都会や街道沿いならだれも文句を言う筋ではありません。しかし、住宅地で24時間営業はマズイです。こういうことはいずれ自分の首をしめることになるでしょう。そうならないうちに一部のコンビニやファミレスロケーション担当者は早く気がついて対策するよう望みます。
24時間営業反対