[041]ATMにて
夏休みも終わりに近づき、お盆では散財し、25日の給料日を待ちわびた人も多いのではないでしょうか?私もその一人。
月末は支払いも多いので、一方の銀行口座からもう一方にお金を移動しなければならない。しょうがなくて銀行に行くのですが、この時期ATMには長蛇の列。3時までは窓口も開いているのですがそちらはがらがら。何とかしてほしいですな、この状態。
今日も某銀行に行ったら案の定長蛇の列。仕方ないので並んでいたら、オバサンがやってきて、記帳するだけなのだけど並ばなくちゃいけないかしらとかブツブツ言っている。誰も答えない。どうもいやな予感がする。なんだかしらんがそのまま列の途中に割り込んで並んでいたけど、記帳の機械は誰も並んでいないのに気づき、あわてて記帳の機械のほうに飛んでった。ま、そこまではいい。
何冊もある通帳に記帳して通帳を眺めながらまたこちらにやってくる。私はさらにいやな予感がした。そしたら案の定、先ほど割り込んだ場所に、さも「ここ私並んでいたから」みたいな顔をしてへーきで割り込んできた。おいおい、記帳だけだからということで割り込んでも何も言わなかったんだぜ。預金を下ろすならちゃんと後ろへ並べよ、と思ったけど口には出さなかった。
臆したわけではない。読者諸君は想像がつくと思うが、こんな時私は周囲を気にせず説教するのである。しかし今日は言わなかった。単にめんどくさかっただけだ。暑かったし。これが将来有望な若い子なら説教もしよう。しかしオバサン相手に説教したところで一文の徳にもならないことは本能的に承知なのである。かくしてオバサンは幾ばくかの金を下ろし颯爽と去っていった。
***
それにしても、銀行はATMの設置場所をよく考えてほしい。大体どこでも給料日直後はいつでも長蛇の列。窓口のほうに行くには必ずその列を突っ切らないと行けない。
また、ATMを占領している人は大抵振込みする人である。ATMで振込みすると手数料が安いので皆さん利用するのだが、占領している人をよく見るとズラリ振込先が並んだメモ紙をもっている。いささかうんざり。預金を下ろしたり預けたりする人と振込みする人は確実にわけて並ばせるべきだ。
客さばきが悪いから列ができる。列ができればずーずーしーオバサンが登場する。マナーが悪いのはオバサンなのだけれど、それを生んでいる土壌が銀行にはある。
なお、今回登場した某銀行では、ATMに必ず一人係員をつけている支店がある。係員が、振り込みか引き出しかを客に聞いて廻り、適正なATMに振っている。ここは客が多いせいもあるが、非常にスムーズに流れ好感が持てた。ATMに列が出来ても大体窓口の行員は知らん顔している場合が多い昨今、見習うべき点も多い。