[029]おじぎ
「お辞儀」と書きます。
おじぎは立ってします。座ったままだとカッコがつきませんし。また「いらっしゃいませ」などの言葉を添える時は、笑顔で「いらっしゃいませ」と言ってからおじぎをするとより丁寧になり好印象です。
おじぎの仕方や角度にはいろいろな説がありますが、通常は「真・行・草」の三つに分けられます。
真(正格)
頭を下げる角度は45度。お詫びや見送りの時に。
行(真と草の中間)
頭を下げる角度は30度。出迎えの時など。
草(くずれた風雅の体)
頭を下げる角度は15度。会釈。
日常生活では、ほとんど「草」で良いと思います。公式な場所でもせいぜい「行」です。「真」はあまりにも仰々しくなるのでかえって失礼になる場合もあるので、使う時と場合を考えなければなりません。「真」を使うのは葬儀や接客などの職業に就くプロの人しか使わないでしょう。
よくテレビドラマで豪邸に住む旦那様をお見送りする執事が深々と頭を下げる場面がありますがあれなんかは「真」ですね。
おじぎをする時は、頭を下げる時は普通の速度で良いですが、上げる時はややゆっくりしたペースで行います。