第33回-入院について
こんにちは、稲垣尚美です。イルミネーションが、話題になる季節ですね。この間、見てきました。すごくきれいでした。女友達と一緒だったけど、これがステキな男性と見ていたら、ロマンチックな気分に浸れたでしょう。
この間の休みに施設の入所者さん達が、入院している病院へお見舞に行ってきました。
老人ホームは、病院ではありません。基本的に家と同じ程度の医療行為しかしません。風邪をひけば、風邪薬が出るし、熱が出れば、解熱剤が出て、アイスノンで冷やすくらいです。
今では、在宅医療もかなり高度のものがあり、在宅酸素や在宅吸引機も普及してきて入院しなくても在宅で充分、過ごせるようになってきています。
それでもやはり、状態が悪くなれば、施設で介護しきれなくなり、病院で入院して治療ということになります。
うちの施設にも1割程度、入院している人達がいます。あくまでも治療のための入院ですから、その病気がある程度、見通しがつけばちゃんと退院してきます。一ヶ月程度の入院で退院してくる人が多いです。
前のメルマガでうちの施設は、80人定員で常に満床状態と書きましたが、その入院している人達のベットはいつ退院してきてもいいようにちゃんと空けてあります。といっても期限は、三ヶ月間です。三ヶ月以上にわたる長期の入院となると退所してもらうかどうか、ご家族と検討します。
入院している人のベットは空けてあっても、その人の分の介護保険料は、入ってこないので8人入院していると一ヶ月240万円程度、施設の収入は、満床時に比べて減ります。職員が、一人20万円もらっているとして12人分の給与です。といって入院したからといって職員を減らすわけにはいきません。「入院されるといたいよ。」と事務の人の嘆きをよく聞きます。それでも終身介護が、うたいもんくの特別養護老人ホーム、いくら待機者が多いからといって次の人を入所させるわけにはいきません。せいぜいショートステイの人を増やすくらいが、関の山です。
2002.12.16