第7回-お花見ツアー

2018年8月26日

こんばんは、稲垣尚美です。桜、咲いてきました。どこもかしこも満開です。一番、華やかな季節ですね。

私も施設の入居者の方達とお花見に行ってきました。近くの山に桜が、たくさんあるんです。そこへ車に入居者を5人、乗せて行ってきました。5人のうち、4人は車椅子の方です。リフト付のワゴン車ですが、車椅子に乗ったままだと2人しか乗れないのであとの2人は、座席にうつってもらいました。歩ける人は、助手席へ。

レベルダウンを一番起こしそうなトリさん。車に乗せて表情の険しさにおいていこうかと一瞬、躊躇しました。でも、車を走り始めると声が、出てきました。もう何ヶ月も聞いたことのないトリさんの声が。何を言ってるのか、わからないけど、景色を見て反応しているのは、確か。目が、あっちを見たり、こっちを見たり。とってもうれしそうです。

それもそのはずです。走っているのは、トリさんの家の近く。行く予定の桜の山は、トリさんが、小さい頃、遊んだ山です。

山の上まで車で上り、桜の下でお茶とおやつです。海が、きれいに見えました。どの方達もとても満足そうでした。お出かけって入居者にとってとても効果の大きいものです。

でも、5人のお出かけに5人のスタッフです。全員が、出勤者だったら、施設がまわっていかないので1人の出勤者であとの4人は、休日を返上しての職員のボランティアです。人手の関係上、簡単に実行できる行事ではないです。

入居者の笑顔を写真に残して桜の山をあとにしました。来年もまたこれますように。

しかし、しかし、帰ってから不思議なことにトリさんの靴が、片方ともう一人の人の靴が、1足無いのです。トリさんも、もう一人の人も車椅子です。いろいろなところをさがしたのですが、見つかりません。桜の山へ置いてきちゃったのかな・・・・と狐につままれた気分です。

2002.03.29