第32回 ヘルパーまでの道のり(4)
こんにちわ、永礼盟です。ご購読有り難うございます。
今回も、ヘルパー講習生だったときの日記を抜粋した、ヘルパーまでの道のりをお届けしたいと思います。宜しくお付き合い下さい。
今日も、実技スクーリングだった。しかし、今日は疲れからか、集中力がなかったかもしれない。午前中は、着せ替えの介護を学び、午後は、部分浴の介護、食事、口腔の介助を習った。
今日の出来は、全然駄目。先生にも、駄目だと言われたが、心がけたのは、駄目な日に落ち込まないことだった。疲れのせいで、体が言うことをきかない。頭も働かない。こう言うときに、吸収できる物は少ないかも知れない。駄目なときは、気にしないことにした。上手くいかなくても、前向きな姿勢がある。その姿勢は、先生にも伝わっているようなので、納得できた。
まず、駄目なところは、先生のデモンストレーションの後に、自分でやろうとすると、全く覚えてないことだ。頭で解ろうとしてるのかも知れない。しかし、体は正直だ。脳から、指示がいかないから、動かない。手順、バスタオルの向き、人の向き、出来上がりの具合の良さ。どれをとっても誉められることは出来てなかった。しかし、唯一学ぼうという姿勢は貫いた。今度は、しっかりとクリアな頭で学びたい。
次の勉強は、食事介助と口腔介助。この口腔介助と言うのは、前からイヤだったが、やっぱり一番今までで恥ずかしかった。何が恥ずかしいって、お尻の穴を見られるぐらい恥ずかしい。(意味不明)そんな介助を、交代で行った。
寝たきりの人に、口腔介助を行う設定でやった。これなら、お尻の穴を見られた方がましって言うくらいの顔。唾液ダラダラ、水は噴き出してしまう、最悪。毎回、毎回、介護のテーマに沿って実習と説明を受ける。説明の授業のあとに、実習となる。これを、クラス8人でタッグになって行うのだ。
もう今日が、六回目のスクーリングなので、あと二回で終わる。その後は、実技ではなく、実習だ。今度は、本当に要介護者の方と接するのである。車の運転で言うなら(車に例えるなや~!)路上に出ると言ったところだろうか?
この実習を、三日間受けると晴れてヘルパー二級である。念願のヘルパーだ。自分は、この夏に、これからの道のりに怯え、焦り、戸惑った。介護の道に進む決意は、いつも心の何処かにあったが、どうしたら、この道が拓けていけるのか何も解らなかった。色んな人が、情報を与えてくれ、何とか、資格取得の方法を知ることが出来た。そして、今日スクーリングの仲間と一緒に写真を撮ったとき、「ああ、やっとここまで来たんだな~」そう思ったのだ。
決して長くは無かったが、自分が自分の意志で選択し、自分で行動できた事に、成長を感じる。それなりの、結果もついてきているし、とても充実している。これで、介護の道が拓けてきたのだった。あとは、腐らず、おごらず、コツコツと頑張っていければ幸せだ。この道を見いだせた事に、感謝したい。沢山の人のアドバイスがあり、素直に応じることが出来たことに、不思議な力を感じる。
三十路に足を入れたとたんに、転機が訪れ、苦戦するも、どうにか足場を固める事が出来ている。この転機が、10年後でなかったことにホッとしている。今だからこそ出来た事だ。これからは、手に職。介護という技術を身につけ、必要とされる場所へ駆けつけたい。ヘルパー→介護士→ケアマネージャーそんなステップアップを目指し、どんどん上を狙っていきたい。介護に力を入れてない土地から、介護のスペシャリストが生まれてもいいでしょ?そんな、目標を持って頑張りたい。
今、感謝の気持ちでいっぱいです。今まで、協力してくれた方々、ありがとうございます。そして、スクーリングにみなさん、もう少しで取得ですね、頑張って乗り切りましょう。それぞれ、夢は違えど、ヘルパーと言う一本の旗を目指した同士です。最後まで、頑張っていこうではないか!!
2003.10.14
永礼盟