第75回 ヘルパーまでの道のり(7)

2019年3月16日

こんにちわ、永礼盟です。ご購読ありがとうございます。最近、パッとしない日が続いています。自分が変わったのか、周りが変わったのか、答えは何処にも無いのに、なぜか過去にこだわる自分が居ます。今週も、ヘルパーまでの道のりにお付き合い下さい。

早いもので、九週間が経ってしまった。あれだけ暑かった季節も、吐く息が白くなるくらいの季節へと変わるのだった。この変わり目が何とももの悲しくて、あまり好きではない。これから、どんどん寒くなるんだなぁ。本当に寒いのは、苦手である。早く夏が来ないかと、今から待ち遠しい自分がいる。そんな、季節を感じながら、今日も実技スクーリングだった。

今日は、Aと言う日取りで、9日目に当たる。全実技は終了しているので、今日はおさらいその1と言った内容だ。来週は、おさらいその2となる。自分の苦手な実技に、シーツ交換があった。それは、振り替えの授業で行われたため、環境の違いから、あまり集中できなかったのが原因と考えられる。しかし、今日は違った。先生に揉まれまくり、何度も駄目出しを喰らった。そのおかげで、大分シーツ交換が解ってきた。もう、現場に行っても頭が白くなることはないだろうと言う所まで来た。後は、回数をこなし、体に覚え込ませるだけだ。今日は、このシーツ交換だけでも意味があったかも知れない。

そして、これもラッキーだったのだが、ベッドから車椅子への移動もおさらいした。施設に体験で行ったときに、この技術が一番応用性があったからだ。この移動の仕方が出来ると、トイレ介助も、入浴介助も、可能になってくる。必要不可欠な技術だ。頭で何となく覚えていても、実際に「出来る」のは難しい。今日、はっきり見えたので、この技術を自分のものにしたい。

1:移動する先が見える。
2:移動する側と反対側の足を、要介護者の股に入れる。
3:移動する側と反対側の肩に、要介護者の顔を乗せて貰う。
4:せーので移動する。
5:移動したら、深く腰掛けさせる。
(ここに書いたから、復讐ばっちり!!)

かなり自分の中では、内容の濃いおさらいだった。今日一日で、この九週間のおさらいが出来た気がする。それはオーバーかも知らないが、自分の気になる技術が出来たことは、かなり意味がある。来週も頑張りたいと思う。来週で、スクーリングは終わり、その後は、在宅介護、入浴介護、施設を体験して、レポート提出し終わったら、晴れてヘルパー二級だ。ここまで来てみれば早かったものの、不安はあったし、仕事との両立が出来るかどうかが心配だった。でも、沢山の人の協力もあり、今に至ることが出来ている。昔なら、「自分がヘルパーの資格なんて取らなければ、会社を休み、他の社員やアルバイトに迷惑をかけることはなかったんだ。」そんな、マイナス思考が生まれたかも知れない。今は、全く違う。感謝の気持ちで溢れ、そんな自意識過剰な気持ちはみじんもない。ここまで来れたことに、心から感謝したい。

まだまだ、介護の道は開かれたばかり。沢山の困難に立ち向かうことになると思う。感謝するとともに、これからの覚悟を決めたい。そんな気持ちである。残りの時間をしっかり過ごせるように、集中力を高めていきたい。あと、もう少しなのである。

この文章、三年前の自分の気持ちである。この気持ち、今もあるかと聞かれたら難しいが、介護を目指した熱い気持ちは忘れていない。その気持ちがあれば、何が起こっていても問題は無いように感じた。決して、この文章のように型にはまる事は無い。常に頭軟らかく対応して行けたらと思う。何が起こっても、自分は自分でいたいと思う。

2004.09.21

永礼盟