第98回 新しいリーダー

2019年3月16日

こんにちは、永礼 盟です。ご購読ありがとうございます。

我がホームに新しいリーダーが来ました。以前からホームリーダーは存在しましたが、これからはリーダーを二人にして運営を行って行くようです。以前から居たリーダーは、サービス全般と現場の総指揮を行い、新しいリーダーはそこに営業も行って行くようです。今までは、見学や入居、アセスメント等、営業スタッフがホームまで出向いておこなっていましたが、全てをホームだけで簡潔させるイメージだと説明がありました。

特養派とホーム派の派閥がある職員間、利用者の不満、上手く噛み合ない悪循環。どことなく暗いイメージでしたが、最近は職員間も和気あいあいで、笑いがある雰囲気が生まれているように感じます。その中にやって来た新しいリーダーの存在は大きく、はっきりとリーダーのポジションで常駐すると言う事に、利用者の安心感を生んでいるようです。背も高く、スポーツマン的印象の新しいリーダーは、沢山の利用者に声をかけられています。その一つ一つに、優しく丁寧に答えるリーダー。職員の自分ですら心強く感じてしまいます。

その日の夕食、食堂へ向かう途中で笑い声が聞こえてくるのを感じました。不真面目な笑いではなく、家庭から聞こえてくる様な暖かい笑いです。食堂に行くと、新しいリーダーを囲んで何やら冗談で溢れています。安心感が生んだリラックスした雰囲気。その分リーダーのプレッシャーは凄まじいのでしょうが、こんなに暖かい雰囲気を作れる事に感動してしまいました。

職員がいくら頑張ったって届かない物はいくらでもあると感じました。その役割一つ一つが噛み合って、初めてホームとして起動して行くのではないでしょうか?今、その基礎が整って来たように思います。頑張る価値のある舞台がやっと出来上がって来たのです。

ホームを作って行くと言う事は、一人じゃ出来ないんですよね。沢山の人がいるから難しいのですが、その人一人一人が噛み合って行くと、暖かいホームを作る一歩が踏み出せるように感じます。

もう少しここで見守って行きたいって思いました。桜咲くこの季節、ちょっと暖かい気持ちで自分のホームを見直すのでした。

2005.04.14

永礼盟