私はカメラ好き。私のベイビーは85年に購入したミノルタX300というマニュアルカメラ。撮るのはもっぱら景色ばかり。20年近くいる私の旅仲間。撮る物は景色が中心。特に葡萄畑の写真を撮るのが大好き。ディジョンがあるコート・ドール県の意味する「黄金の傾斜」になる秋は私のベイビーには休暇がない。ベイビーの修理費に並んで私の財布を泣かせるのはフランスにおけるフィルムと紙焼きの高さ。パック販売されているフィルムスピードは200が主流。
安く焼いてくれる店でも24枚フィルムを出すと3日くらい掛かり5ユーロも取られる。これの倍くらいする店はサイズも大きいし品質も良い、でも日本ならもっと早くて安くって綺麗な仕上がりになるのに。フィルムももっと安いし。だから日本へ行く度にフィルムをごっそり買い込んでこちらに戻ってきます。カメラを最初に造ったのはフランス人、それもブルゴーニュはシャロン・シュル・ソーヌ出身のニエプス、なのに何故写真がこんなに高いの?彼らに言わせると「写真」は贅沢品扱いらしい。自分の考案したものが高く見積もられていると知り草葉の陰で聞くニエプスはニンマリとしているかしら。
写真が高いのに何故かしら化粧品は安い?仏人の友人に再び質問したらこちらは「生活必需品だから」と答えが返ってきた。うーん、さすがおフランス。化粧は生活必需品と来た。海外に来ると水が違うので胃腸の具合もそうですが、髪の毛やお肌にも直撃します。ので、海外での化粧品の選択にはかなり注意しています。こちらでお気に入りのイヴ・ロッシェーというメーカーは自然派化粧品で私のような敏感肌にも優しいだけでなく、値段が安価なのと頻にあるバーゲン価格で私の財布にもとても優しい。この店はフランスの各地にありパリなんて駅の構内にもあるからとても便利。日本へのお土産にも可愛いものがありOK。
私がこのメーカーを愛用する理由の一つにそのポリシーが好きだから。女性を幼女から老女まで幅広くそのニーズに合わせてカバーしているところや、この会社の基金で女性の社会的自立を援助する行為も行っているというところ。化粧品は女性を飾るだけでなく、女性の意識を高める、強くするというやや哲学っぽいところが私をくすぐる。
しかし、「写真」と「化粧品」どっちが贅沢品なんだろう、未だに分からん。
イヴ・ロッシェーのサイト http://www.yves-rocher.fr/
夢路とみこ