[182]パレ・ル・モニアル

週末の小旅行に出かけた。土曜日の午後ディジョン発12時26分の列車に乗る。途中Monchanin(モンシャナン)でローカル線に乗り換え目的地 Paray le Monial(パレ・ル・モニアル)には午後2時38分に到着。ここは巡礼街道のひとつで駅からBasilique(聖堂)を目指して行けば徒歩15分位のところで、側には観光局もある。観光局では有料(1ユーロ)で9時から7時まで荷物を預かってくれる。貸し自転車もあるから夕方まで教会巡りとサントル運河沿いの散歩が楽しめる。
町中は巡礼街道とあってか儀式用品の店が多く、その中でも目を引くのが修道士の手工業品の店。一風なんじゃこりゃと思ったのが枕とマトリューシュカ。カトリックとこの2点がどうしても結びつかないのですが。またこの町はチョコレート屋が目立つ。チョコレートはペシェミニヨン(罪なき罪)だからか。宗教儀式にパンは不可欠なのに、町のパン屋のパンはぱさぱさして美味しくない。田舎だから味が洗練されてないのか、でも田舎だから小麦が新鮮なはずなのに。


目玉観光地であるバジリク。カトリックなのかイスラムなのか両方が混じっているようで美しいのかゴチャゴチャしているのか良く分からない。でもロマネスクもアラベスクもそれぞれの美しさが競演していると理解した方が正解かもしれない。天井から吊るされるランプはアールデコ風でステンドグラスと入り口の飾りはモザイク。ステインドのデザインはその宗教画が万華鏡を覗いているかのような色とりどりなものがある一方、単調な色合いとトーンが安物のカーテンのようなシンプルさを感じさせるものまで。どう形容して言いか分からない美しさと滑稽さ。まるで私達人間の中にある美しい部分と単純馬鹿さをそのまま教会建築に繁栄させたような。だからこの複雑さに惹き付けられるのだろう。ブルゴーニュはフランス最大のロマネスク芸術の宝庫です。巡礼でなくても来るだけの価値あり。聖堂と美しい運河の光景が疲れた旅人の心を癒します。
パレ・ル・モニアルのサイト、
http://www.paraylemonial.fr/観光情報は左のTourismeの下から選択するホテルやレストランは市内にもあるけれど民宿は郊外でPoisson,Vitrey en Charolle辺りが10キロ圏内
地方ローカル線を調べるには
http://www.ter-sncf.com/
夢路とみこ