tax[003]医療費控除

2013年6月9日

【病気がちな人のために、税法は10万円を超える分についての医療費を控除できる仕組みになっています】

自分自身や家族のために医療費を支払った場合には、一定の金額の所得控除を受けることができます。これを医療費控除といいます。
控除によって所得が低くなりますから、課税金額も少なくなり結果的に節税になります。医療費控除は年末調整ではなく確定申告で行ないます。したがってサラリーマンでも医療費を控除して節税したい人は確定申告をします。

医療費控除となる対象はあくまでも「治療」の範疇でなければなりません。病気の予防や健康維持のためのものは控除対象となりません。(たとえ医薬品であっても)
治療目的のためのものは健康保険対象外であっても控除になります。たとえば風邪の治療のための市販薬なども対象になります。

健康保険のきかない鍼や灸なども治療の目的であれば控除対象になります。控除となる金額は、原則10万円を超えた部分です。上限は200万円です。保険金や損害賠償、見舞金などがある場合その金額を差し引いた額となります。これらを専用の用紙「医療費控除の内訳書」に書きこみます。

医療費控除に必要な物は上記の内訳書のほか源泉徴収票、医療費の領収書、はんこ、還付先の通帳講座(本人のもの)です。これらを確定申告書と一緒に提出します。確定申告書は用途によって種類が色々あるので、医療費控除したいのですが、と言って還付申告用のものを税務署からもらってください。

場合によっては領収書が発行されないこともあります。領収書が無い場合でも実際にかかった金額を家計簿に書いておくなどして把握しておけば、医療費として認められます。(認められないこともあります)

控除できる医療費はその年に払った金額です。治療した年ではないことに注意。領収書の日付は要チェックです。
個々の事例が医療費に当るかどうかは多岐にわたるため、税務署に直接お聞きください。