[35]ハードディスクレコーディング

2017年1月2日

若き日はオーディオに限らず新しいことには好んで頭を突っ込んできた筆者ですが、年齢のせいもあるでしょうが昨今の技術にはついて行くだけでもホント大変。性能自体はオーディオ専門機器には及ばないにしても、一般庶民が限りある予算の中でオーディオを楽しもうと思ったら、すでにパソコンは外せない機器になってしまったようです。

昔は自分でレコードを作るなど夢の夢でした。まず自分で演奏ができなければなりませんし、録音機材といっても手配できるのはせいぜい民生用のテープレコーダー程度のもの。そこからレコードを作るとしたら、さらに莫大な費用をかけてレコードカッティングマシンにかけてマスターレコードに溝を切らなければならないのです。

それが今は、パソコンと簡単なソフトウェアさえあれば簡単に自作CDが焼けてしまうのです。これは恐ろしいことです。もっとも才能として作曲のセンスやCD作品としての感性は必要になってきますが。

最近流行の録音媒体はハードディスクです。一時期ハードディスクの容量の問題でMOやCDROM、DVDなどが取って代わるように言われた時代もありましたが、どっこい今はハードディスクはそれらを越える容量で席巻しています。安価なこともあってハードディスクはバックアップ媒体としても最適ですね。

録音を行なう前に元となるソースを用意しなければなりませんが、音楽ならばMIDIソフトで自作もできます。自然の音などを野外で録音しそれをソースとするなら一旦カセットテープなどに録音し、それをパソコンに取り込みます。自分の歌を録音するなら、これもマイクで取り込むといいでしょう。凝った音楽の編集に便利なミキシングソフトも探せば見つかるはずです。

ハードディスクレコーディングを行なうには、なるべく大容量でシーク速度の速いものを選びます。録音用のソフトウェアはWindowsの録音機能も使えますが長時間高品質を望むなら専用ソフトが必須。といってもフリーのソフトウェアでも十分です。使いやすいものを使ってください。

できあがった作品はCDRに焼きます。これも専用のソフトウェアで焼きますがソフトのマニュアルどおりに行なえば何の苦労もなくオリジナルCDが出来上がるはずです。なんだかよくわからないけどCDができてしまう。これが現代流の録音術。唯一ハードディスクがアナログ的に「回転する媒体」というところがレコードに似ていて、なんとなく親しみが持てるところでしょうか。

2003-12-12